自然の中の柿色
久しぶりにカキランに出会いました。
カキランは柿蘭。柿色の美しい花を咲かせる野生ランです。
おそらく20年以上前、まだ学生の頃に南郷村(現南会津町南郷)の宮床湿原で花を見て以来だと思います。
東京都内や周辺の谷戸などにも自生していると話は聞いていても、残念ながらお目にかかることができなかったので、この美しい色合いに出会えたのはとてもうれしいことでした。
これらは南会津町と昭和村の間の高地に広がる駒止湿原の水無谷地で見かけたもので、結構な数を見ることができました。
ほんのりと赤みを帯びた黄色というこの色合いを「柿」に表現したこのセンスにもうならされます。たしかに柿の「実」の色です。
自然の色は本当に奥深くて、なかなかデジタルカメラでは表現しきれないのが残念です。