アンフォラのつぼ

花鳥風月の写真とクラシック音楽(特に小澤征爾)を追いかけています。

オザワ初めと阪神大震災

昨日(2009.1.17)、サントリーホールにて行われた、新日本フィルハーモニー交響楽団特別演奏会に行ってきました。

曲目は以下の通り。
ハイドン作曲協奏交響曲変ロ長調 Hob.I-105
ブルックナー作曲交響曲第1番ハ短調(リンツ稿・ノヴァーク版)

指揮:小澤征爾
オーボエ:フアン=マヌエル・ルンブレラス
ファゴット:河村幹子
ヴァイオリン:豊嶋泰嗣
チェロ:花崎 薫

どちらも初めて聞く曲でしたが、
ハイドンは非常に耳にやさしい、穏当に美しい曲、
そして、ブルックナーは、緩急のある聞きごたえのある曲でした。
特に2、4楽章がよかったと思います。

今年初の小澤征爾指揮のコンサートでした。
ウィーン国立歌劇場のコンサートが、仕事で行けなかったこともあって、
ほぼ半年ぶりでしたが、指揮ぶりも力強く、体調は良さそうでした。

久々のサントリーホールで、しかも阪神大震災14年目の日ということもあって、
古いことを思い出してしまいました。

小澤さんのファンになって、初めてその姿を目にしたのは、
まさにサントリーホールで、NHK交響楽団との32年ぶりの演奏会でした。
阪神大震災直後の確か1月23日で、ソリストロストロポーヴィチが、追悼のバッハを演奏したのが、実に印象的でした。
あれから14年の年月が流れ、小澤さんの髪もより白くなり、
高校生で学ランを着て行った自分も既に30代。
コンサートを終えて、珍しく感傷的になって帰ってきました。