花納め? 前日光井戸湿原の楽々ハイキング
2021年9月27日(月)
この日はお休みのため、金峰山の日帰り登山を目指していたものの、林道工事と重なってしまい、予定を断念。
アケボノソウやナンタイブシが咲いているとの情報で、ちょっと気になっていた栃木県鹿沼市の前日光高原へ。
このエリアは古峯神社の裏山にあたり、修験道の地であったようだが、今は穏やかな牧場になっている。
9時前でもあり、月曜という平日でもあるので、非常に静かな登山口。
つまり誰もいません・・・。
こちらはたぶん休業していました。駐車場は多いので、春や夏には賑わうところなんだと思います。
牧場の作業道路を歩き、関東ふれあいの道として整備された登山道をひとのぼりで、横根山に着きました。展望のない三角点のある山頂です。
そこから下って井戸湿原に向かいます。
タカネトリカブトの亜種であるナンタイブシは、水気のある所に何か所も咲いていました。花の少ない時期では、貴重なものです。
名前の通り日光エリアの固有種になるのでしょうが、残念ながらほかのトリカブトと特徴を見分けることは、私にはできません。
ようやく井戸湿原が見えてきました。ツツジの名所のようですが、いまは草紅葉。
整備された木道が続きます。
周回路から50mほど離れたところに滝がありました。小さな滝ですが、滝音が心地よく響きます。
五段の滝周辺に大門時宗が見ごろで咲いていました。
きちんと見分けられませんが、結構な種類の苔が岩の上を覆っていました。
完走かが進み始めているようです。ヤマドリゼンマイの茶色が目立ちました。
こちらで早めの昼食です。
横根山周辺は、岩海が広がっていて、巨石も名前が付けられたものがいくつかありました。こちらは展望台のところにあったものです。
真っ白で残念ながら展望は楽しめませんでした。
手前の牧場の風景は良く見えました。本当は日光連山などが眺められるようです。
展望台からナナカマドの実が見下ろせました。
ここからまた牧場の中の道を通ってロッジまで戻ります。
おおむね3時間ほどのプチハイキングでした。
山を下って、古峯神社へ。
私の生まれた地域では、「こぶがはら」と言って、新築の家を建てたら3年通って火伏の祈祷をするという風習がありました。
そういう意味ではなじみの深い神社なのですが、意外と知られていないということが分かりました。
少し調べてみると、北関東と東北あたりの信仰のようです。
神社の名前は吉田茂の揮毫だとか。
拝殿は巨大な茅葺きの建物です。
棟続きのところで宿泊もできるようで、一度泊まってみたいものです。
歩く距離や標高差は短かったですが、とても充実した山旅になりました。