サモス島のピタゴリオとヘライオン【ギリシャ】
【概要】
サモス島は、エーゲ海東部にある島で、1㎞の海峡の先はもうトルコという最東端に位置している。ピタゴリオ(上写真)は、サモス島南部にある町で、かつての都市国家サモスの中心となる都市であり、偉大な数学者ピタゴラスの生誕地でもある。そのため、町の名前が20世紀中盤に改称された。
ヘライオンは、サモス島出身とされるギリシャの最高神ゼウスの妻ヘラを祀る神殿の遺跡群で、ピタゴリオの西6kmほどの海沿いに位置している。紀元前750年ごろから建設され、最盛期にはアテネのパルテノン神殿の4倍の大きさを誇る、列柱式の壮麗な神殿が建ち、ギリシャ世界各地からの巡礼が絶えなかったとされる。
古代の神殿へと続く参道
参道の脇に残された石像。きちんと立っていたのはこの2体のみ。
いくつかの時代の遺跡や、聖堂の跡などが残っていますが、なかなか往時を想像するのは簡単ではありません。
【旅行記】
2009年7月8日
パトモス島からフェリーで美しい小島を経て到着。所要約3時間くらいだったように記憶している。最も美しいエーゲ海の水の色を見ることができた航路だった。ピタゴリオの町では、まず坂の途中にある荷物を観光案内所に預け、地図をもらう。手書きではあるが、観光に必要な情報が入った地図と、観光地の開館時間などの資料がもらえた。
2009年7月8日
パトモス島からフェリーで美しい小島を経て到着。所要約3時間くらいだったように記憶している。最も美しいエーゲ海の水の色を見ることができた航路だった。ピタゴリオの町では、まず坂の途中にある荷物を観光案内所に預け、地図をもらう。手書きではあるが、観光に必要な情報が入った地図と、観光地の開館時間などの資料がもらえた。
タクシーでヘライオンに向かう。真夏のきつい日差しの中の遺跡はつらい。日影を選びながら広大な遺跡を歩いていると、兵どもが夢の跡といった感慨になる。一角にある小さな博物館はクーラーが利いており、航空写真などの資料がとてもわかりやすく展示されていた。