アンフォラのつぼ

花鳥風月の写真とクラシック音楽(特に小澤征爾)を追いかけています。

秋田・花いっぱいの乳頭山

2010年7月2日~4日
 
今年の遠征第1弾は、秋田駒ケ岳の北に連なる乳頭山周辺の山々を歩き、名湯秘湯につかるという贅沢な旅です。
こまち3号で田沢湖へ。
久しぶりの秋田ですが、降り立った田沢湖駅は、予想外の暑さ。梅雨時ではありますが、天気はまずまずでした。
 
まずは抱返渓谷へ。
良く整備された遊歩道を歩くこと30分ほど。
回顧の滝に到着。
豊かな水量で圧倒されます。
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チカクノマタタビには花も咲いていました。
 
夜の飲み物などを買いだめし、
乳頭温泉郷のひとつ妙の湯でひと風呂。
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露天ぶろは混浴ですが、昼間は男性ばかりのようです。
 
そして宿泊先の休暇村乳頭温泉郷へ。
荷物を置いて、付近のブナ林を散策。
いろんなお花が咲いています。
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そんななか、あこがれのショウキランを発見。
初めてのお目見えです。
奇妙な植物ですが、ピンク色のやさしい雰囲気が◎でした。
 
秋田在住メンバーも合流して、夜は決起集会。
そして明朝5時30分の出発を期して、早めに就寝です。
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朝一番の6時1分アルパこまくさ発のバスで駒ヶ岳八合目に向かいます。
天気は午後から100%雨ということで、
早め早めの行動です。
 
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八合目で朝食をとり、秋田駒ケ岳を背後に見ながら、湯森山方面へと登り始めます。
森林限界を超えており、
花々が私たちの進みを遅らせます。
本当に花の多いコースです。
 
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笊森へと続くだらだらとした登りでは、
砂礫地のしょくぶつたちも登場。
湿性植物から乾性植物、さらに砂礫地のもの、草原のものと、
どんどん植物の種類は増えていきます。
 
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笊森山から一旦下りとなり、今回の個人的な目的地である千沼ヶ原が見えてきます。
湿原に多くの池塘が点在し、歩かなくてはいけない天上の楽園を作り出しています。
中学生くらいのころに見ていた「アルペンガイド東北の山」に掲載されていた白黒写真で
憧れていた風景に、ようやく出会えました。
 
 
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ワタスゲやヒナザクラ、ミツガシワなどが咲く湿原は、
人も少なく、カッコウの声も聞こえ、まさに楽園です。
ここで昼食となりました。
ただ、遠雷が響いており、少し心配です。
 
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千沼ヶ原から最期のピーク、乳頭山(烏帽子岳)を目指します。
これまでで最大の雪渓を渡ります。
表面はシャーベット状で歩きやすいものです。
雪を渡る風は天然のクーラーです。
雪渓の周辺では、ミズバショウなど春の植物が満開でした。
 
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乳頭山は、最後の岩場がきつそうです。
一歩一歩登っていきます。
 
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最期のピーク乳頭山に到着です。
東側がすっぱりと切れ落ちており、冷たい風が吹きあがっています。
危険なのであまり近づけませんが。
 
下山は黒湯です。
延々とブナの森の中の木段を下りていきます。
蚊がすごくて、ずいぶん刺されました。
 
黒湯に下山したら、秋田からのメンバーとはお別れです。
車回送組を除いて、下山後の一風呂となりました。
 
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宿泊はかの有名な鶴の湯です。
夕飯の山菜たちは大変おいしくて、お酒が進みました。
夕飯後には御主人が駒ヶ岳温泉までホタルを見に連れて行ってくれ、
満天の星とホタルの競演を楽しみました。
 
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これが鶴の湯の混浴露天風呂です。
本当に気持ちが良いお風呂です。
夜は星見風呂でした。
 
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3日目は田沢湖周辺の観光です。
たつこ像を見た後、田沢湖芸術村でわらび座の演劇を鑑賞しました。
これもなかなかおもしろかった。
 
かえりの小街の中でも宴会は続き、
登って、入浴して、食べて、飲んだ旅は終了です。