アンフォラのつぼ

花鳥風月の写真とクラシック音楽(特に小澤征爾)を追いかけています。

金環日食狂想曲

2012年5月21日(月)
中学生の時に天文シミュレーションソフトの解説書で初めて知った、日本で起こる2012年の金環食2035年皆既日食
いったい、どこで見ることができるんだろうと、本当に楽しみにしていました。
それから20年。
東京でサラリーマンになり、とうとうその日を迎えました。
自宅はまさに金環食帯のど真ん中。
とはいえ、機材を出してと言うのにはあまりにも場所がありません。
ということで、ロケハンを重ね、観測場所は埼玉県志木市の荒川河川敷に決定。
20年越しの日食観測が始まりました。
 
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場所は秋ヶ瀬橋のたもとの駐車場です。早朝からゴルフの練習にきている方もいて、一緒に観望することになりました。
川沿いの葭原には、ヨシキリが大きな声をあげている、そんな自然豊かな場所でした。
カメラマンのO氏も一緒です。
 
観望、撮影機材は以下の通りです。
 
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まずは正確な時計。これは我が家の台所にあったものを使いました。
この場所の日食の性格kな時刻を国立天文台のデータから記入し、台車に張り付けてあります。
日食を撮影するのは3分おきと決め、その時間もノートに記載し、それを見ながら撮影しました。
 
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拡大撮影はこの機材す。
望遠鏡はいつも使っているPENTAX105EDHF。
架台はビクセンのGPD2。
そしてカメラはめったに使わないCANONのEOSkissX3.。
 
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天体望遠鏡は、写真のように有効径を5㎝に絞り、アストロソーラーフィルターを取り付けました。
 
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こちらは連続撮影用です。
PENTAXのK-5にKENKOのND100000フィルターを取りつけています。
レンズは18mmです。
ただ、これは広角過ぎたかもしれません。あまりにも太陽が小さい!
これから画像を作りますが、さてどうなることか。
 
つぎは観望用機材です。
 
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こちらはピンホール観察用のものです。
日付をピンホールで入れました。
 
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こちらはPENTAX75SDHFを使い、チップスターの空き箱を使った投影板を作りました。
レンズはXL14mmです。
 
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こちらはNikonの双眼鏡です。
アストロソーラーフィルターをつけました。
 
さあ、この5つの装置で金環日食を狙います。
 
まずはピンホールです。
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もうすぐ金環食というころに撮影したものです。
日付と「キンカン」の文字は見えますか?
 
続いて投影板です。
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これが一番大きく、一番安全な見方だったように思います。
かなりかけてきました。
 
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そして、これが金環になっている状態です。
写真だけ見ていると、これが太陽とは思えないかもしれません。
 
最後に拡大撮影です。
 
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少し雲が出ていますが、右上から部分日食が始まりました。
 
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第2接触です。
ベイリービーズが見えているでしょうか。
あっという間の出来事でした。
 
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ほぼ中心に来た時間の金環日食です。
美しい。
大興奮でした。
 
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そして第3接触です。
これも本当にきれいでした。
 
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日食が終わるころです。
黒点がいくつも見えています。
 
6時過ぎに始まり、9時に終わった今回の日食。
長い時間ではありますが、とても興奮する素晴らしい体験でした。
「日食病」になりそう・・・。