アンフォラのつぼ

花鳥風月の写真とクラシック音楽(特に小澤征爾)を追いかけています。

鳴神山に幻の花を求めて

2012年5月19日(土)
 
遅くなりましたが、花の名山鳴神山の報告です。
幻の花カッコソウを見てみたいと、ずいぶん前から行きたい山のひとつでした。
ただ、バス停から登山口までが遠いということで、なかなか行くことができませんでした。
今回は、決心してタクシー利用ということで、行ってきました。
 
各駅停車を乗り継いで、3時間以上かけJR桐生駅へ。
そこからタクシーでこつなぎ橋登山口へ向かいました。
3700円くらいのタクシー料金でした。
 
天気も良いので、日焼け止めなど準備をして出発。
沢沿いに登り始めます。
何か所かで沢を渡りながら、高度を稼いでいきます。
 
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木漏れ日のきれいな道でした。
 
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道脇にはいろいろな花が見られます。特に多かったのはヤマブキソウでした。
群生しているのではなく、ぽつぽ乙と咲いていました。
 
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そして、ウラシマソウもいっぱいです。
釣り糸を長く伸ばしている独特の花姿が面白い花です。
 
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ヒイラギソウは残念ながらまだ蕾でした。
 
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久しぶりにお目にかかったルイヨウボタンです。地味な花ですが、良く見ると清楚で良い花です。
これほどの群生にお目にかかることができるとは思いませんでした。
斜面にいっぱいに生えていて、吹き抜ける風にゆらゆら揺れていました。
 
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斜面を登っていくと、柵に囲われた広いところが現れます。
カッコソウの北移植地です。
杉の生えた広大なあ斜面です。
カッコソウは、サクラソウ科の植物で、鳴神山周辺にのみ自生している貴重な花です。
自生はほとんど見られなくなってしまい、保護活動によって、移植地が作られ、その柵の中きれいな花を咲かせています。
なかなか近くで見られないのは残念ですが、貴重な花が見られました。
 
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斜面を登りきると、美しい尾根道となっていました。
 
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ツツジも見ごろとなっています。
 
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足元にはチゴユリが。
 
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そして、フイリフモトスミレも咲いていました。なかなか風がやんでくれなくて、撮影に時間がかかってしまいました。
 
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山頂に近付くと、展望の良い場所がありました。
新緑の山の向こうは、赤城山です。
 
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山頂近くの岩場には、ヒメイワカガミの群生がありました。少し花は終わりに近いようです。
 
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山頂からの眺めは360度。
関東平野に接しているため、南側の平野の風景も素晴らしいのですが、何と言っても関東の名山が見えるのも素晴らしいです。
写真は右手が男体山、左が日光白根山です。
 
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展望の山頂だけに、こんな標識も。スカイツリーがあるのが立派!
 
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山頂の下には2つの鳥居が。山頂が2つあるため、それぞれご神体になっているようです。
 
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古いコマイヌ。
 
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下山路は、多くの人が歩く木品の登山道を下ります。
沢の源頭に当たる大きな岩には不動像が置かれ、注連縄がありました。信仰の山の雰囲気があります。
 
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随分歩きにくい道をひたすら下ると、木品登山口の鳥居に出ました。
ここにタクシーを呼んでいたので、帰路もタクシーで新桐生駅に向かいます。
今日はこの後北千住で待ち合わせなのです。
 
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ということで、初めての特急りょうもうに乗車。
のどかな風景の中を一路東京へ。
 
そこで一句。
 
赤城路に鉄路一条麦の秋
 
お粗末さまでした。