アンフォラのつぼ

花鳥風月の写真とクラシック音楽(特に小澤征爾)を追いかけています。

八王子城跡~高尾山ダイヤモンド富士

2012年12月22日(土)

恒例の忘年山行は、やっぱり高尾。
高尾山口にあるいつもの「日光屋」に行きたいためではあるのだが、なかなか毎回高尾山口をゴールにするコースを組むのは難しい。
なので、今回は北高尾山稜からのコースを計画した。
ただ、予報は冷たい雨。
「忘年」なのでと、今回は時間を遅めて決行。

10時2分発の高尾駅北口からの八王子城跡行きのバスで出発。
まずは八王子城を雨の中でも行けるところまで行ってみよう。

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今年10月にオープンした、八王子城跡ガイダンス施設。
バス停もこれの開館に合わせて作られた。
なので、バス停のすぐ前にある。

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ガイダンス施設の八王子城の模型。
ただの山が表示されているだけではなく、最盛期の城の様子や落城の様子などが映像として映るわかりやすいもの。

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ガイダンス施設にちょうど来ていたボランティアガイドさんに案内いただくことになった。
屋外の見取り図を使ってお話を聞く。
深沢山山頂に籠城用の城郭があり、山麓の谷に居住地域があった。
1日の豊臣方前田利家らの攻撃で落城したため、その後放棄されたことで、戦国時代の山城の様子が遺されたということから、国指定の史跡に登録されたようだ。

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大手道のあとと思われるところに歩道がある。
V字のところは掘られたところ。

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復元された曳橋、奥に見えるのは虎口の石積み。
石垣は元のものに崩れたところを崩れた石で積みなおしたもの。
ガイドさんの話によると、まだまだ謎が多いようだ。

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御主殿、会所の跡がハックされた場所。現在は復元に向けての工事が進められていて来春には完成するとか。
ただし建物については資料がないため、復元しないという。

この下には落城の際の伝説が残る御主殿の滝があった。
ただし、水量が極端に少なく、滝と言う感じではなかった。

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城跡の一角に後から建てられた観音堂

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曲輪の跡。土塁も残っている。

2時間きっちりガイドしていただいて、一旦高尾駅へ。
そこからかつての京王線の御陵線の廃線跡探訪となった。

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多摩御陵へ向かう途中の浅川を超える橋。

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ちょうどここが戦前まであった御陵線の橋があった場所。
残念ながらその痕跡は道のカーブ以外なくなっていた。
写真は水量のない川を歩いて渡っているところ。

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あれだけの雨だったが、ここで晴れ渡り虹も。
これが吉兆の始まりとなった。

甲州街道へ出てバス停に向かうと、ちょうど相模湖行きのバスが。
高尾山口まで電車に乗り換えるつもりだったので、ラッキー。
午後1本しかないバスに偶然出会うとは!

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そして宴会は恒例の日光屋。

飲み終わると3時。
外は快晴。
これはダイヤモンド富士が期待できるのではという声が。
2人脱落したものの、4人で高尾山頂を目指すことに。
まずはケーブルカーへ走る!

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ケーブルカーの山頂駅からの眺めは、雨上がりのすがすがしいもの。
低空の雲が富士山にかかっていなければいいが。

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段々と日が沈む中を山頂へ急ぐ。
薬王院の境内を駆け抜ける。

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ぐったりしながらようやく山頂。
山頂下のトイレが新しくなっていた。

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山頂には日の入りを待つ人々。
雨だったこともあって、かなり少ない。
これはラッキー。

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太陽が刻一刻と沈む。

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と、あと少しの所で霧が上がってきた。

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だが、すぐに霧が消えて、太陽が山頂にかかった。

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歓声とシャッター音の中、富士山頂に日が沈む。

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大満足しての帰路。
山頂にはパトカーが2台。
急激に暗くなるので、早めに降りるよう促している。
過去には事故があったとか。

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ケーブルカー駅ではもう夜景になりかけの街灯りが。

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振り返ると、朝には全く見えなかった八王子城の山寺路が、全容を現していた。
左手の山頂が八王子城本丸。
来春山頂部にh再挑戦しよう!