アンフォラのつぼ

花鳥風月の写真とクラシック音楽(特に小澤征爾)を追いかけています。

週末はサイトウキネンフェス

さきほど松本から帰ってきました。
今年の松本はずいぶんと気温が高くて、汗だくだくです。
 
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2010年8月28日(土) 1600開演
 
 
サロメ:デボラ・ヴォイト
ロディアス:ジェーン・ヘンシェル
ヘロデ:キム・ベグリー
ヨハナーン:アラン・ヘルド
 
演奏:サイトウ・キネン・オーケストラ
指揮:オメール・メイア・ヴェルバー
 
まずは、オペラ公演です。
小澤さんのサロメ、かなり聞きたかったのですが、今回は若干28歳の新鋭指揮者の登場となりました。
さすがリヒャルト・シュトラウスなのか、さすがサイトウキネンなのかわかりませんが、
圧倒的な音楽にまず引き込まれました。
「ため」みたいなものは、私の好みとは違うようですが、迫力は十分でした。
そして、何と言ってもサロメ、ヨハナーンの歌唱に酔いしれました。
ハイライトの7つのヴェールの踊りは、6人のダンサーとサロメが色違いのヴェールを使いながら妖艶に踊る演出でした。物議を醸すほどの過剰演出ではありませんでしたが、曲の雰囲気とよく合っていた気がします。
 
内容は「偏執愛」(こんな言葉ある?)の目白押しで、ずいぶんとショッキングですが、それだけに物語に引き込まれる感じです。
ヨハナーンの首の演出だけ、少し引いてしまいました・・・。(それも演出なんでしょうね)
 
ちょうど今年、ダマスカスでヨハナーン(洗礼者ヨハネ)の首塚を見たところだったので、なにやら引き込まれ方が違ったかもしれません。
 
 
今年は松本市内で宿が取れないという不測の事態で、岡谷にホテルをとりました。
こんなことははじめてでした。
 
 
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日曜は、少しだけ風が吹き、心地よい感じです。
上は八十二銀行にある街角ギャラリーの写真です。
 
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昼ご飯は毎年1度は行くようにしている「おきな堂」のハヤシハンバーグです。
 
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今日の公演は16時からなので、時間があまったため、旧開智学校(写真)のうらにある 中央図書館で読書することに。
短編が良いだろうと、浅田次郎の「月のしずく」というのを読んでいたら、読了してしまいました・・・。
 
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2010年8月29日(日) 1600開演
 
ロバート・マン スペシャルコンサート~90歳を祝って~
 
スメタナ弦楽四重奏曲 第1番 ホ短調「わが生涯より」 第2・3楽章 (弦楽合奏版)
 演奏:小澤征爾音楽塾オーケストラ 
 指揮:ジョエル・スミルノフ

ベートーヴェン弦楽四重奏曲 第15番 イ短調 作品132より 第3楽章 (弦楽合奏版)
 演奏:小澤征爾音楽塾オーケストラ
 指揮:ロバート・マン

モーツァルト交響曲 第41番 ハ長調 K551 「ジュピター」
 演奏:サイトウ・キネン・オーケストラ  
 指揮:ジョエル・スミルノフ
 
 
ロバート・マンさんは、高齢のため1曲のみの指揮となりましたが、大変な存在感でした。
弦楽四重奏曲のときは、まさに体で音楽するということを体現してました。
昨日の若い指揮を音楽と格闘している感じに例えるなら、今日のは音楽を無から取り出して開放しているみたいな感じでしょうか。
イマイチ表現としては伝わりづらそうですが・・・。そんな感じです。
 
音楽塾オーケストラも、サイトウキネンオーケストラも、本当に素晴らしい演奏でした。
小澤さんも客席脇に登場し、拍手を浴びていました。
 
 
万雷の拍手のカーテンコールのあと、余韻を断ち切ってバス停に駆け込みました。
松本は意外に遠いので、早く帰らないと疲れが・・・。
なんとか早めの特急に飛び乗りましたが、
登山客もいっぱいの電車は、松本を出た時点で自由席に座れない人がいるという状態。
何とか座ることができ、もう一度iPodを聞きながら余韻に浸って帰京しました。