アンフォラのつぼ

花鳥風月の写真とクラシック音楽(特に小澤征爾)を追いかけています。

清昭陵【中華人民共和国】

文化遺産】明・清王朝の皇帝陵墓群
登録名:Imperial Tombs of the Ming and Qing Dynasties
登録年:2000年(清昭陵の追加登録は2004年)
 
 

清昭陵(北陵)

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【概要】
清の皇帝陵墓群のうち、3つが清の故地である中国東北部瀋陽付近にあり、関外三陵と呼ばれる。そのうちの昭陵は、瀋陽北郊にあり、関外三関の中では最大の規模を持ち、完全な造形を保っている。北陵とも呼ばれ、周辺は東陵公園として整備され、多くの市民でにぎわっている。
この陵墓には、国号を清と改めたときに皇帝であった2代皇帝の太宗ホンタイジ(皇太極)と、孝文端皇后が葬られている。1643年に起工され、1651年に完成したが、その後も清朝皇帝によって改修された。北陵公園は、中華人民共和国が成立した後、楼閣、人工湖を造成して誕生したもの。
 
  
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北陵公園に入ると、昭陵まで1.5kmの道が続く。カートが運行されているようだが、この時期はオフシーズンのためか運転手がおらず、歩くことに
 
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北陵公園に立つ、ホンタイジの像。基壇には「愛親覚羅皇太極」と書かれている
 
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昭陵の入り口にある、牌坊と正紅門
 
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神道と大碑楼。神道の左右には、福陵などと同じく、石獣が並んでいる。南から華表、獅子、獬豸(カイチ・中国の伝説上の動物)、麒麟、馬、駱駝、象と並んでいる
 
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城壁に囲まれた方城の入り口にあたる隆恩門
 
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昭陵の方城。中央にあるのが隆恩殿。奥に大明楼の屋根が見える。東西に拝殿を擁し、大明楼の左右には方城の角を守る角楼がある。福陵と配置はすべて同じように見えるが、ふた回りほど大きい
 
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方城の中心にある隆恩殿。
 
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隆恩殿の内部。祀られている2人の玉座がある
 
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城壁の上から最奥部の宝城へ向かう。最も奥に見えている高い建物が大明楼で、その手前が隆恩殿、すぐ右手にあるのが西拝殿。奥にホンタイジが葬られている宝頂が見える
 
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大明楼と宝頂。宝頂の地下に地下宮殿があり、ホンタイジ夫妻が葬られている。宝頂の上部には楡の木が植えられている
 
 
 
旅行記
2010年11月22日  瀋陽旅行記 2日目
瀋陽滞在2日目で、まずは東陵公園へと向かい、そこから北陵公園に向かってタクシーで移動。九一八歴史記念館を通って42元。約30分ほど。
北陵公園の南門で、公園と昭陵の入場券計44元を払い、公園へ。そこから1.5kmを歩き、昭陵へ。かなりの寒さだったため、歩いてもなかなか温かくならない。内部は福陵に比べると人が多いが、それほどでもない。ひとめぐりするのに約1時間弱。まったく造りが同じ福陵よりも大きさや造りが立派。近くの軍事用飛行場の離着陸の音がかなりうるさいのが気になった。