アンフォラのつぼ

花鳥風月の写真とクラシック音楽(特に小澤征爾)を追いかけています。

【ニューヨーク旅行記】第4日~ フィラデルフィア1日観光~帰国

2010年12月17日(金)
 
この日はNYを離れてフィラデルフィアに向かう予定を立てていました。
目的は、世界遺産の独立記念館です。
せっかくアメリカまで来たので、もうひとつくらい世界遺産をという欲張りな計画です。
 
フィラデルフィアまでは、アムトラックという新幹線を使えば、1時間そこそこで行けるそうです。
ただし、高い。調べてみたところ、片道90$くらいしました。
そこで、バスで行くことにしました。
インターネットでグレイハウンドというアメリカ最大のバス会社の便を予約しました。
 
●グレイハウンドの予約
ここから簡単に予約できます。
チケットはプリントアウトをするようにしておくと良いです。
ただし、注意点が、予約したい日付で検索しても、検索結果が違う日になっていることがたびたびありました。それを気付かずに決済してしまうと、違う日のチケットが手に入ることになります。
何度か日付や時間を確認した方が良いでしょう。
私はそれで失敗しました・・・。
事前予約では正規料金よりもかなり安くなります。便を選ぶと、驚くべき安さになります。
今回の往復は20$だったと思います。
 
午前7時の便を予約したので、6時過ぎにホテルを出発。
歩いても行けるのですが、寒いのでタクシーでバスターミナルの「ポートオーソリティ」へ。
真っ暗ですが、もう旅立つ人が続々と集まってきていました。
 
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こちらがフィラデルフィア行きのバスです。
空港のよう行き先ごとにゲートが分かれています。
 
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出発すると、トンネルでハドソン川を越え、ニュージャージーへと入ります。そこからマンハッタンの夜明けが見えました。
その後ニューアーク・リバティ国際空港のそばを通って、高速道路をひた走り、ぐっすり眠っているうちにフィラデルフィアに到着します。
所要時間は予定より15分遅い、2時間15分でした。
 
グレイハウンドのターミナルは、国立インディペンデンス歴史公園の近くにあります。
独立記念館はそこにあるので、歩いて向かいます。
 
ガイドブックを持っていなかったので、iPhoneを使ってGoogleの地図で歩きまわりましたが、なかなか快適です。
ちょっとした日帰り旅ならこれでもいいのかも。
これはガイドブックの脅威ですね。
ただし、よく考えると、通信料金の方が高いのですが・・・。
 
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まずはビジターセンターに向かいます。
ここで、独立記念館の整理券を手に入れなくてはなりません。
ギフトショップや、シアターなどもある、とてもきれいな施設でした。
 
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こちらが、整理券と、そこでもらえるパンフレットです。
NYと同様、こちらもオフシーズンということで、すぐのツアーに入ることができました。
これを持って独立記念館に出発です。
 
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こちらが世界遺産独立記念館です。
1776年7月4日に、ここで独立宣言が署名されました。
それまでは州の議事堂として使用されていたそうです。
その後、フィラデルフィアが首都となった短期間には、国会議事堂にもなりまいsた。
 
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ガイドツアーでないと見学できないため、このようにレンジャーさんの話を聞きながら見学します。
さすがに英語がほとんど分からなかった・・・・・。
ツアーは外国人も多かったのですが、みんな質問と化してました。
 
ちなみに、最初の部屋で各国語のパンフレットがもらえるのですが、それを聞き逃すと危ないです。
そこだけは分かって良かった。ホッ。
 
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こちらが独立宣言や合衆国憲法が採択された部屋です。
中央の席はジョージ・ワシントンの席で、家具は当時のままだそうです。
 
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西側にある建物に議場があります。
当時は人数の多かった代議院がこの会議室、人数の少ない元老院が2回の会議津を使ったことから、上院、下院という言葉が生まれたとか。
そんなことをレンジャーの方が言っていた気がします。帰国後のガイドブックにもそう書いてあったから、たぶんあってる?
 
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こちらが元老院議場です。
 
独立記念館の目の前には、リバティベルセンターという施設があります。
独立の時だけでなく、重大な記念日などに鳴らされた「自由の鐘」が置かれています。
 
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日々が入ってしまっていますが、それもシンボルのひとつのようです。
ガラスを背景にした展示室は、後ろに独立記念館が見えるようになっています。
 
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グレイハウンドのバスターミナル近くはチャイナタウンになっています。
そこで、久しぶりの中華で昼食としました。
チャーハンや焼きそばですが、なかなかおいしかったです。
 
少し早いのですが、フィラデルフィア美術館に行く体力がどうしても戻らず(昨日の歩きすぎによる腰痛・・・)、NYに帰ることにしました。
グレイハウンドで乗車変更をお願いしたら、できないとのこと。
「早い便には乗れないんですか?」と聞いたところ
「You can try」と言われました。
つまり、「やってみれば」ってことですよね。
結局行列に並んでみたら、すんなり乗れました。
アバウトな国、アメリカ。
 
NYに帰り、今日はラストナイトということで、こちらもインターネットで予約しておいたニューヨーク・フィルハーモニックを見に、リンカーンセンターへ向かいます。
 
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リンカーンセンターは、芸術関連施設の複合体で、中央の建物はメトロポリタン歌劇場です。ここではあの派手なメトロポリタノペラが上演されています。
右の建物が、ニューヨーク・フィルハーモニックの本拠地エイヴリー・フィッシャー・ホールです。
ニューヨークフィルは、小澤征爾が若かり頃、バーンスタインの副指揮者として所属していたオーケストラで、現在でも名門オーケストラのひとつです。
 
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こちらが、エイヴリー・フィッシャー・ホールです。
バルコニーの右側一番前で観賞しました。
クリスマスシーズン恒例の「メサイア」です。
 
ヘンデル:オラトリオ「メサイア
 Bernard Labadie, Conductor
 Karina Gauvin, Soprano
 Marie-Nicole Lemieux, Contralto
 Tilman Lichdi, Tenor
 Andrew Foster-Williams, Bass
 New York Choral Artists, Joseph Flummerfelt, director
 
美しい調べに、眠りにつくことしばし。
これって、本当にいい音楽の証拠だということで。
 
有名なハレルヤコーラスになると、序奏が始まるや否や、観客全員が起立。
聞いてはいましたが、本当に起立して聞くんですね~。
日本では賛否両論あるそうなんですが、会場が一体となって音楽を味わっている感じがして、私は好感が持てました。神を賛美するという内容だからこそ、立ち上がるという意味に解釈すれば、国歌を聞くときに起立するのとそう変わらない気がします。
 
最後の夜は、そんな素晴らしい音楽で更けていきました。
 
 
2010年12月18日(土)
 
帰国の日。9時に迎えの車がホテルまできます。
前日までにホテルに頼んでおいたものです。
興京のバスよりは高くつきますが、楽なのでこれにしました。55$です。
 
空港には高速で混雑しなかったので、あっという間に到着。
自動チェックイン機でチェックインし、厳重なセキュリティチェックをして空港内へ。
待合室に着いた時にはまだ出発3時間前。
早すぎる。
 
ん、待てよ。
出国は??
してなくない???
 
アメリカは出るものには厳しくないみたいです。
 
そんなわけで、本を読んで退屈な時間を過ごし、機内へ。
旅行疲れからか、13時間の飛行時間のうち、9時間近く眠って、快適に日本上空へ。
 
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夕景の富士山に迎えてもらいました。
 
そんなわけであわただしい旅行が終わりました。
小澤さんの復帰を機に、思いがけずNY旅行ができました。
来年はどこまで追っかけようかな~!!