アンフォラのつぼ

花鳥風月の写真とクラシック音楽(特に小澤征爾)を追いかけています。

仏教伝来の道

今日は会社の休みを取って、のんびりDQ4・・・。
とまあ、これではもったいないかと、東京国立博物館へ行ってきました。
 
特別展「仏教伝来の道 平山郁夫文化財保護」
を見るためです。
 
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場所は、上野公園の東京国立博物館、その奥にある平成館です。
阿修羅の時はここにいっぱい人がいたと思うと、あれは異常ですね。
平日は、実にきもちよく、絵や仏像を鑑賞できました。
 
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薬師寺にある、大唐西域記壁画がすべて展示されています。
来月奈良に行くんですが、つまり奈良にはないということですね。
 
シルクロードは多くの人がそうだと思いますが、旅ロマンあふれる場所です。
その文化を保護してきた平山郁夫さんの功績は、たしかにすごいものですね。
メインの絵画は第2展示室。第1展示室では、絵画と仏教関連の収集品を展示しています。
多くの展示物は山梨の平山郁夫シルクロード美術館のものでした。
私財で戦禍から文化財を守ろうとしてのことだそうです。
2~3世紀のガンダーラ仏が、特に印象的でした。
 
せっかくなので、初めての法隆寺宝物館も見てきました。
30cmくらいのすばらしい仏像が居並ぶ空間は、壮観でした。
こんなにいいものがあったんですね。
 
とはいえ、東京国立博物館って、やっぱり地味ですね。
世界都市東京でありながら、NYのメトロポリタン美術館、ロンドンの大英博物館のような規模の博物館があればいいんですが。
ま、そうはいっても、世界の大博物館って、結局自分の国のものではないものを帝国主義時代とかに収集してきたものだということを考えれば、それはそれでどうなのかという話もありますが。
以前大英博物館に行ったときに、膨大なギリシャのアンフォラを前にして、ギリシャ人が激怒していたことを思い出します。
そう考えると、カイロの考古学博物館は、自前であれだけあるんだから、素晴らしい!
暴動から市民が守っているそうですが、そういったこともさすがですね。
 
話はそれにそれましたが、
そんなわけで、平山郁夫文化財保護の展覧会、なかなか良かったです。
 
 
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長安大雁搭夕景』 2008年10月12日