アンフォラのつぼ

花鳥風月の写真とクラシック音楽(特に小澤征爾)を追いかけています。

キタダケソウ【キンポウゲ科】

キタダケソウ北岳草)

学名:Callianthemum hondoense
草丈:10~20㎝
 
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2005年6月19日 山梨県南アルプス市
 
南アルプスの高峰北岳の固有種。山頂直下の一区画にのみ自生し、6月中旬~7月上旬の梅雨時に花を咲かせる。氷河時代の遺存植物とされ、近縁種に北海道アポイ岳に産するヒダカソウ、同じく北海道の崕山に産するキリギシソウがある。どれも山の固有種で、非常に数が少ない。これらからすれば、キタダケソウは最も数の多いもの。
 
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2005年6月19日 山梨県南アルプス市
 
北岳の山頂直下、間ノ岳を眺める斜面に自生している。この時期は、めぼしい花はあまり咲いておらず、この花を目的に登ることとなる。
 
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2005年6月19日 山梨県南アルプス市
 
北岳肩の小屋で待ち合わせをし同行していただいた、この山域などを活動の中心にしている山岳写真家のNさん。斜面には、この時期に珍しい日射しの中で咲くキタダケソウの群落がみられる。
 
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ついでに、日本第2位の高峰北岳の山頂。奥には間ノ岳、その鞍部に北岳山荘の赤い屋根が見える。残雪の多いこの時期に、キタダケソウが咲く。この時も、大樺沢の雪渓を一部歩くことになった。
 
 
 
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