リシリヒナゲシ【ケシ科】
リシリヒナゲシ(利尻雛芥子)
科名:ケシ科ケシ属
学名:Papaver fauriei
草丈:10~20㎝
草丈:10~20㎝
日本に産する唯一のケシ科ケシ属の花で、利尻山の山頂部の砂礫地に生える特産種。山頂部の崩壊が進んでいることから、登山道から見られる株は著しく少なくなっているそうだ。
写真は利尻山山頂直下のガレ場で撮影したもので、かなり距離があったため、200mmレンズで狙い、さらにトリミングしたもの。利尻山登山の目的は、まさにこの花だったが、実際に自生地で撮影できたのは、この1株だけだった。よく見ると蕾がいくつも見えるので、もう少し遅い方が良かったのかもしれない。これよりもずっと遠くに、いくつか咲いているのが見えたが、残念ながら近づく術もない。
利尻島の海岸付近に砂利を敷き詰めた昆布干し場には、ヒナゲシの花が咲いている。見た目は全く利尻雛罌粟と変わらない。ただ、遺伝子的には、チシマヒナゲシという千島列島に自生する種に近く、リシリヒナゲシではないことが近年判明した。この一部が山頂部にも植えられていることが分かっており、現在対策が進められているそうだ。
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