アンフォラのつぼ

花鳥風月の写真とクラシック音楽(特に小澤征爾)を追いかけています。

礼文島・利尻島花めぐり④

2011年7月11日(月)
 
足の痛みで目が覚めました。
やっぱり利尻山の下りはかなりの負担だったようです。
朝食を食べて、朝のフェリーに乗るためターミナルに向かいます。
 
イメージ 1
礼文では桃岩層の名物お見送りでしたが、ここでは大漁旗でのお見送りでした。
 
1時間40分ほどのフェリーの旅で稚内に到着。
駅前まで移動し、ニッポンレンタカーで車に乗り換えます。
そしてオロロンラインという日本海側の気持ちの良い道を通って、サロベツ原野へ向かいます。
 
イメージ 2
海岸沿いのオロロンラインで、コウホネ沼というところで途中下車。初見のネムコウホネを観察しました。
ハマナスの奥に見えるのがコウホネ沼です。
 
イメージ 3
こちらが長沼湖沼群の付近の国道から陸側を見たところです。
きれいな平行線が見えますか?
これらは海岸線の後退によってできた砂丘列で、それぞれに対応した植物がきれいに分布し、平行に植物群落の違いからできる線が見えています。
ここは、かなり貴重な地形、植生のところということで、以前仕事でお付き合いのあった自然地理学の先生から是非見ておくと良いと言われていた場所です。
ちょっと感動しました。
 
イメージ 4
こちらは、さきほどの砂丘列の中で、低地になっているところを横から見たところです。
ここが沼や湿地になっていて、いろいろな植物が生育しています。
この地形が長沼湖沼群となっています。
 
ここからサロベツ湿原センターへと向かいました。
原野を走る道路からは、真っ黄色の純炭上に見えるエゾカンゾウの大群生が見えました。
花の時期としてはちょうど良かったようです。
 
イメージ 5
サロベツ湿原センターの木道です、エゾカンゾウが群れ咲いています。
これ以外にも、トキソウやサギスゲなどいろいろ見られました。
 
ここから急いで時刻を見ながら稚内空港へ。
何とかフライト1時間前に到着、長い道北の旅も終りです。
 
イメージ 6
レストランでサハリン地ビールを味わい(おいしくない・・・)、帰途に就きました。
 
 
イメージ 7
ついでですが、上空から福島第一原発が見えました。
一生懸命放射線の放出を抑えるためにここで働いている人がいると思うと、感慨深いものがありました。
一方では、この存在が、ふるさと福島を世界中に負のイメージで伝わってしまったことは、忸怩たる思いです。
風評被害を含めた問題が、早期に解決することを願ってやみません。
いろいろ思いはありますが、それはまた・・・。