アンフォラのつぼ

花鳥風月の写真とクラシック音楽(特に小澤征爾)を追いかけています。

越後の名山坂戸山

2012年5月5日(土・祝)
 
連休後半はお天気が悪くなかなか予定を立てづらかったのですが、その合間のピンポイント狙いで新潟行きを決行。今回はお金の節約を兼ねて、始発電車に乗って、各駅停車を乗り継ぎつつ六日町を目指します。
 
家を出発したのは4時50分。前日早めに寝ておいて良かった・・・。
大宮、高崎、水上と乗り継いで、長岡行きの各駅停車へ。
谷川連峰に向かうピッケルを持った山の猛者たちが、有名な土合駅で降りて行きました。
越後湯沢で新幹線組と合流。
六日町に到着したのは9時30分でした。
 
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今回登るのはこの坂戸山。
(写真は帰路に青空になってからものです。)
山全体が坂戸城の遺構となっており、直江兼継の誕生の地として大河ドラマ上映の時にはにぎわったという山です。標高が634mで、東京スカイツリーと同じ。これまたタイムリーな話題の山です。
ここは、全山がカタクリの名所として知られています。
下から上までいくつもの見どころがあるのですが、雪の量や気温などによって、それぞれの条件が違うため、この時期に登れば、どこかで葉満開のカタクリが見られるという就花の山です
登ったルートは薬師尾根。
左手の杉林が坂戸城のいろいろな遺構があるところで、そこから右手へと続いているのが薬師尾根です。
この写真で見た通りのルートで山頂に向かいます。
六日町の人たちの身近な山なのでしょう。
急に晴れ渡ったためか、空身に近い地元風の親子やグループも目立ちます。
それがまた好感のもてる山でした。
 
たまたまやっていた駅前のフリーマーケットで、おこわと唐揚げをゲット。よいお昼ごはんです。
痛恨のミスは、お茶を買い忘れたこと。少しずつお恵みをいただいて 、何とか歩き切りました。
(これは反省)
 
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駐車場手前の細い道を入ります。
まさに尾根の端から端までを歩き切ることになります。
 
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墓地を抜けると、桜の広い尾根道になります。石仏がたくさん置かれており、桜の時期はなかなかきれいそうなところです。残念ながら終わっていました。
 
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薬師尾根下部のカタクリは、すでに身になっていました。
 
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薬師尾根も花の多い尾根です。日当たりの良いところでは、オオイワカガミが咲きだしていました。
 
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尾根を彩るのは、ユキグニミツバツツジです。
見晴らしの良い尾根道は、ぐんぐん高度を上げると、魚沼産コシヒカリを生む肥沃な田園地帯のパノラマがより遠くまで見えてきます。
 
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少し日当たりのよくないところには、イワウチワ。太平洋岸のものより大ぶりに感じました。
 
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イワナシもたくさん咲いていました。なかなか撮影向きの株が少ないのが欠点です。
 
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8合目を越すと最後の登りです。ロープや階段が付けられているところもあります。
 
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634mの山頂に到着。ゆっくり花を見ながら来て1時間30分ほどでした。30分ほどで登る人もいるとか。
この山頂広場は「実城」と呼ばれるところで、お堂の裏から尾根道が続いていて、小城、大城へと続きます。
 
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美しい魚野川と田園風景。ブランド米のふるさとです。
 
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眼下にはしっかり六日町の街。駅もくっきり見ることができます。
それにしても、予想外にすっかり晴れてしまって、暑かった!!!!!
 
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頂上付近ではまだ見ごろ早いカタクリと、名山八海山。
 
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山頂から少し下ったところにあるカタクリの名所、桃の木平。道の左手は満開。右手の茶色いものは、雪を突き破って出てくるカタクリの芽出し。勢いが違います!
ここでは大きな桜の木がまさに華吹雪となっていて、カタクリの群れに舞い落ちている夢のような景色が見られました。
ここからは城坂コースで降りられるのですが、弦ぁ委昨年の土砂崩れによって、道が通行止めになっていました。それでも通ってくる人がいるので、自己責任という形で進むこともできるようです。
 
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道の両脇が、満開のカタクリです。まさに春の野道の風景です。
 
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エンレイソウもかわいらしい花を付けていました。
 
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スミレサイシンだと思われます。高尾で見るナガバノスミレサイシンとは、顔つきが違います。
 
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どんどん下ってからのかカタクリの群落です。家臣屋敷跡t等にもたくさん咲いていました。これはこれで十分満足です。
 
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ピンクのイカリソウもずいぶんだくさんありました。色の濃淡もあって、これも楽しめました。
 
そんなわけで、花を見ながらゆっくり散歩でも、14:00頃には下山しました。
そのまま六日町駅までで開催されているフリーマーケットの人ごみをかき分け、水上域に乗車。
そのまま特急料金を使わず、4時間30分ほどかけて帰ってきました。
長旅ではありますが、お手頃で花いっぱいの、とても良い山の旅でした。