アンフォラのつぼ

花鳥風月の写真とクラシック音楽(特に小澤征爾)を追いかけています。

キバナコウリンカ【キク科】

キバナコウリンカ(黄花紅輪花)

科名:キク科オカオグルマ属
学名:Tephroseris furusei
草丈:305~60cmm
 
イメージ 1
2012年6月30日 埼玉県小鹿野町
 
石灰岩地の岩場などに咲く、絶滅危惧ⅠBに分類される希少種。埼玉県から群馬県にかけての石灰岩地にごくまれに生育している。石灰岩の採掘により、生育地自体がかなり激減している。
 
イメージ 2
2012年6月30日 埼玉県小鹿野町
 
花を見ると、コウリンカのようにやや下下がりについているものが多い。ただし、すべてそうと言うわけではなく、しっかりと水平に花を咲かせたものもあった。
 
イメージ 3
2012年6月30日 埼玉県小鹿野町
 
石灰岩の険しい岩稜の一部の草地に、群生しているところがあった。このエリアでしか見ることのできない、貴重な花とは思えない、豪華な眺めだ。
 
イメージ 4
2012年6月30日 埼玉県小鹿野町
 
この花のイメージには、こういう写真がぴったりかもしれない。石灰岩の稜線の切り立った崖の上に花を咲かせる個体もある。全体としては、岩稜のやや下にある草地に多く生えているようだった。
梅雨時に咲き、なかなか行きづらい山域ということもあって、計画しては断念することが多かったが、いざ行ってみると、天気にも恵まれ、絶好の観察日和だった。ただ、岩の恐怖感はかなりのものがある。そのため、気軽に行ける山域とは言えないようだ。