アンフォラのつぼ

花鳥風月の写真とクラシック音楽(特に小澤征爾)を追いかけています。

新日本フィル特別演奏会

本日はすみだトリフォニーホールにて特別演奏会。

ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番
 ピアノ:上原彩子
チャイコフスキー交響曲第6番「悲愴」

新日本フィルハーモニー交響楽団
指揮:小澤征爾

前者は、ピアノの難曲だそうで、とはいえ聞いている分には随分さらさらと弾いているような印象。うらやましい限り。
エストロ小澤は、若きピアニストをサポートしているという感じで、美しい音楽を奏でていた。

今回の白眉は何といっても「悲愴」。
生で聴くのは初めてだった。いままでもずいぶん聞きなれた曲ではあるが、やっぱり細部にまで聞こえてくるライブは、実にいい。
騎攵蓮■崖攵呂痢楽器が入れ替わりながらメロディーを作り上げていくところなどが初めて認識できた。
指揮ぶりは、以前より動きが少なくなったようだが、
ベルリオーズの時は気にならなかったので、曲の違いかもしれない)
振りの大きさはなくとも、それぞれのポイントでの力強さはかなりのもの。
後姿を見ているだけで十分に音楽の肝を堪能できた。
かなり後ろの席だったが、それでもマエストロの唸り声や呼吸が聞こえてきたのも印象的だった。
そして4楽章の悲劇的なフレーズや消えゆく終わりに、非常に感動した。

やっぱり生がいい! ってことで。