【シリア旅行記】第8日・9日 アブダビ経由で帰国
2010年6月5日(土)
さて、ようやく帰国の日です。
「ようやく」と言いたくなるほどに、下り方向のお腹と食欲皆無状態が響いていました。
8:30にチェックアウトし、空港域のバスが出るガラージュ・バラムケにタクシーで向かいます。
9:00のバスで空港へ。
日本までのチェックインを済ませ、免税店を眺めます。
首都とはいえども、国内の地方空港レベルの空港なのですが、
民芸品の類はずいぶん充実していました。
おかげでお土産を買うことができました。
機内から撮ったダマスカス国際空港です。
なんとなく古い感じで、味のある空港です。
サウジアラビアなど、にほんじんにとってはハードルの高い国への便もありました。
行ってみたいものです。
アブダビ国際空港に到着です。
ここでは乗り継ぎをわざわざ長くし、数時間ですが、アブダビを体しよう様と思っていました。
入国にあたっては、数時間の滞在と言ったところ、驚かれてしまいました。
観光地も多くないところなので、結構いるのかと思っていましたが、
そんなあわただしい人は少ないのですね。
アブダビ最大の観光地、シェイク・ザーイド・モスク。
2007年に完成したばかりのモスクですが、
世界有数の規模を誇り、イタリアなどのマエストロたちが集まって作った、美の殿堂です。
前首長が建て、そのお墓も傍らにありました。
外国人が入れるのは午前中ということだったのですが、
土曜日は午後も入れるそうで、嬉しい誤算でした。
女性には、シリアとは違って、しっかりとして良い生地の着物を無料で貸してくれます。
他のモスクと同様、靴を脱いで入ります。
白い大理石がまぶしいくらいでした。
中には、ベネチアングラスを思わせるようなガラス細工と、
美しいタイルとで彩られています。
ここら辺が、イタリアの職人が作ったのでしょうか。
中はしっかりと冷房が利いています。
これだけ広い空間を冷やすのもすごい。
イスラム教徒も、異教徒も、この時間はみんな観光客のようです。
熱心に写真を撮っている人が多かったです。
敷かれているのは、世界最大の手織りペルシャ絨毯だそうです。
美しいタイルでしょ。
磨かれた床にも美しい模様が描かれています。
柱はヤシの木をモチーフにした金の装飾で飾られています。
このモスクは、観光地と言えども流しのタクシーなどはいません。
その情報を仕入れていたので、空港で交渉してモスクと中心部まで行ってもらうようお願いしました。
3500~4000円ほど。
物価が急激に上がった感じがします。
運転手さんが中へも案内してくれたり、サービスは良かったです。
町の中心部で行ってもらったのは、このエミレーツパレスです。
これはアブダビのランドマークであり、最高級のホテルです。
アラブの富豪たちが泊っているんでしょうね。
圧倒されて、ちょっとおどおどしてしまう自分がいます。
とはいうものの、アブダビは海沿いなので、湿気が高く、
日本と同じようなジメジメした暑さ。
それにまして気温が高いので、実に不快。
なので、焦って室内へと向かいます。
びしっとしたドアマンがドアを開けてくれて中に入ると、
夢のような世界でした。
金持っているんですね。
もちろん冷房は抜群(むしろ寒いほど)
思わず、いろいろと探検してしまいました。
このフロアには日本の茶室もありました。
カフェでフレッシュジュースなどを飲んでみます。
ブラックグレープと、マンゴーのジュースです。
もちろん物価は日本の高級ホテル並み。