アンフォラのつぼ

花鳥風月の写真とクラシック音楽(特に小澤征爾)を追いかけています。

鳥取島根の一の宮巡り

2010年10月17日(日)
 
翌日の月曜から出雲地方での仕事があったため、一日前の利して、初めての山陰地方に足を踏み入れました。
朝一番の飛行機でまずは鳥取空港へ。
それほど大きくない飛行機でも、お客は半分ほど。
ぐっすりと寝ていたのですが、ふと目を覚ますと、日本海側の風景が目に飛び込んできました。
 
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どこだろうと思って眺めていたら、特徴的な地形が見えました。天橋立です。地上からも見たことはなかったので、まったく初めて目にしましたが、たしかに美しいところです。
 
その後鳥取空港へと高度を下げていき、砂丘を飛び越えて、海岸沿いにある空港へと着陸しました。
 
 
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こちらが鳥取砂丘です。空港から十数分で到着します。はじめてみる分には、やはり圧倒される風景です。
この砂丘の尾根まで行くと、目の前に海岸線が望めます。
山陰海岸として世界ジオパークに登録されたばかりですが、確かに地球の遺産のひとつかもしれません。
歩いて30分ほどのところで、ハマベノギクが咲きだしているという情報があったので、まったく誰もいない海岸の方まで足を延ばしてみました。
砂にはいつくばるように、ノギクの花が咲いているのを見ることができました。
 
 
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人の少ない方へ行くと、美しい風紋が見られます。風紋のあるところは意外にさらさらしておらず、足跡もあまり付きません。
 
 
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鳥取砂丘から、同じ鳥取市内にある因幡国一の宮宇倍神社へ。
ここは日本初の大臣となったとされる武内宿禰命を祭り、さらにこの神社が明治時代の高額紙幣の図柄になったということで、金運の神様としても知られているそうです。
 
 
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鳥取市内から海沿いを西へと進んでいきます。すると、因幡の白兎の伝説が残る、白兎海岸がありました。伝説や神話が実際のものとして存在していることに、驚きました。さすが神話の国です。
 
 
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続いて、東郷湖にほど近い山中にある倭文(しとり)神社へ。ここは伯耆国一の宮です。対岸にははわい温泉のある東郷湖の東岸から神社へと向かう道を1kmほど入ると、行き止まりにこの神社が立っています。
 
 
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静謐な雰囲気漂う、とても良い神社です。境内には安産石や、祭神の一人である大国主命の娘である下照姫の墓とされる伯耆一の宮塚があります。この塚から出土した文物は、国宝に指定されているそうです。この地方にいた機織を中心とした産業で栄えた倭文氏の氏神という説もあるようで、出雲周辺地域では、神様がほとんど「人」であり、古代日本の歴史(戦記)のように思えるところが、とても面白いですね。ギリシャ神話にも通じるところがあるような気がします。
 
 
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さらに移動して、松江市の南にある出雲国一の宮熊野大社へ。出雲大社のように、太い注連縄がありました。ここもとても雰囲気の良い神社です。
 
 
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最後は、出雲大社まで行きました。明後日また訪れますが、古代出雲歴史博物館と、稲佐の浜を見学しました。写真は浜の夕景です。落ち行く太陽を少しだけ見ることができました。
神話の国はなかなか奥が深いようなので、もう少し勉強してみたいと思う一日でした。