アンフォラのつぼ

花鳥風月の写真とクラシック音楽(特に小澤征爾)を追いかけています。

初山口

2010年10月27日(水)
 
初めての訪問となる山口県に行く機会がやってきました。
このところの中国地方出張で、これまで行っていなかった鳥取、島根と続き、最後に山口にも行けることになりました。今回の出張先は防府市です。
防府がほうふと読むことも初めて知りましたが、ちょうど周防の一の宮があることもわかり、
打合せの前に寄ってみようということで、朝一番の飛行機で向かいました。
 
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早朝の羽田空港です。
国際線ターミナルもオープンしてにぎわっていると聞いていますが、まだまだ朝が早いので混雑していません。
それにしても6:40の出発は早い・・・。
 
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山口宇部空港から新山口駅までバスで出て、山陽本線防府へと向かいました。
駅にある観光案内所で、一の宮までの距離を聞いてみると、4kmほどで、歩くには遠いとのことだったので、自転車を借りて行くことにしました。
今日から冬の空気が入ってくるということで、朝には10度近くまで下がっていた気温も、やや上昇しており、ちょうど良いサイクリング日和でした。
 
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アイフォンの地図を頼りにしながら、神社へと向かう道のりは、道幅の狭い畦道のようなところもあり、なかなか楽しい行程です。佐波川を渡る橋では、きれいな水の中を群れ泳ぐ魚や、いくつかの吸い類の鷺などに出会いました。
 
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山陽道をくぐる地下道を抜けると、一の宮の玉祖神社の参道があります。
古い灯籠や石碑も道筋にいくつも立っていました。
 
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周防一の宮の玉祖神社(たまのおやじんじゃ)です。
玉という名前の通り、勾玉にまつわる神様の玉祖命(たまのおやのみこと)が祀られています。天皇家に伝わる三種の神器のひとつ、八坂瓊曲玉を造ったとされていて、天の岩戸の神話の場面にも登場するそうです。
おそらく、古代の玉造の職人だったのでしょう。
ここから一族の一部が平城遷都の際に大和へと移り、大阪にある玉祖神社という分社を造ったのだそうです。ご朱印をいただくときに、宮司さんの奥さま(お母様?)から伺いました。神様と古代史とが交わるような話が、出雲に続き、また登場しました。
 
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山を背景にした静かな神社です。
 
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天然記念物であり、古くから山口、島根の一帯にわずかに飼育されているという、貴重な日本鶏「黒柏」が飼育されています。この鳥の発祥の地とされているそうですが、数が少ないことから、血が濃くなってしまい、なかなか血統をつなげていくことが難しいとのお話を伺いました。
 
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防府の代表的な観光地は、三大天神のひとつ、防府天満宮です。鳥居のところにあたらしく「まちの駅 うめてらす」がオープンしました。
 
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私は全く知らなかったのですが、防府の高台に毛利家の素晴らしい豪邸と庭園が残っています。
毛利家が明治になって公爵家となった後に建てられたものですが、さすがに大大名のご子孫の邸宅だけあって、とんでもなく豪華なものです。日本の宮殿とは、こういうものをいううのだなと思わされました。
国宝なども多く所蔵しており、展示してある書簡なども、秀吉のものなど名品ばかりです。
その素晴らしさには驚きました。
 
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打合せの後には大阪へと移動し、さらにいくつかの打合せをして帰ってきました。
その間に、大阪駅近くにある「はがくれ」で、名物の生じょうゆうどんと天ぷらを食べてきました。
美味しさもさることながら、食べ方を教えてもらうのも大阪エンターテインメントのひとつとして楽しいところです。