アンフォラのつぼ

花鳥風月の写真とクラシック音楽(特に小澤征爾)を追いかけています。

あれから1週間

311の大震災から1週間が過ぎました。
この週末、東京都心部の交通は落ち着きを取り戻していますが、
スーパーなどの棚は特定の商品がないという現象が続いています。
ないとなると探してしまう集団心理で、よりその傾向が強くなっている鬼もします。
東京にすんでいる人たちは、これまでと変わりない生活を送ることこそが、
被災地の役に立つことだと思うのですが・・・。
 
会社の中でも放射能対策がどうしたこうしたという話がよく聞こえます。
私たちの両親をはじめ、親族一同みな原発から50km圏内の福島県内で暮らしています。
その人たちががんばって暮らしているのに、
物資のあふれた東京で、わずかな放射線の数値に踊らされていてどうする!
と言いたくなります。
・・・どうも、私自身この地震の後、心がぎすぎすしている気がします。これはいけないですね。
 
連休何か必要なものがあればそれらを持っていわきに行こうと思っていましたが、
なんとレンタカーなどの交通手段が確保できないようです。
ガソリンが不足していることから、貸している台数が減ったとありました。
こんなところにも余波が。
実家からも、断水は続いているものの、備蓄食料も多く、今のところ不自由はないということで、
わざわざ来なくても良いといわれましたが、やはり心配です。
もう少し情報を探りつつ、検討してみようと思っています。
 
ところで、こないだ見ていた衛星写真で、
実はいわき市に隣接する北茨城市五浦海岸の観光名所、六角堂の状況も見ていました。
六角形の形が見えていたので、あんな海のすぐそばでも津波を耐えたのだと思っていたのですが、
実際は流されてしまっていたようですね。
私が見ていたのは、六角形の土台だったようです。
もともと防波のための岩場を人工的に造り、
天然の岩礁に見せて景観を保持するなど、
一生懸命浸食から守る努力をされていたのですが、
もろくも津波の前には歯が立たなかったのですね。
日本美術のひとつのシンボルだったと思うので、
本当に残念です。
 
人的被害もあまりにも甚大で、まだまだ数字がうなぎ登りですが、
落ち着いてくると、こういった文化財などの被害もこれからたくさん発表されるのでしょう。
自然現象はすべて地球の息遣いというのが持論で、
うまく付き合うことこそ地球で生きていくことだとずっと信じていたのですが、
ここまでの災害となると、地球との付き合い方にも限界があることを感じてしまいます・・・。
 
 
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2009年8月22日 北茨城沖から見た六角堂