アンフォラのつぼ

花鳥風月の写真とクラシック音楽(特に小澤征爾)を追いかけています。

礼文島・利尻島花めぐり③

2011年7月10日(日)
 
今日は利尻山登山です。
早朝3時に起床、ペンションの送迎は4時でした。
静かな朝だったのですが、山頂は見えず、外へ出てみると、しっかりと雨が降っていました。
久しぶりにれ犬エアを着こんでの出発です。
 
4:10には登山開始、10分ほどで日本の名水百選のひとつでもある甘露泉水に到着。
イメージ 1
写真では明るいですが、まだまだ薄暗い感じでした。
緩やかな坂を4合目へと向かいます。あまりにも緩やかなので、これで大丈夫かというほどの道です。
 
4合目を過ぎ、さらに5合目へとゆるやかな坂が続きます。
なかなか標高が上がりません。
6合目手前で少しだけ道は急になり、第1見晴台の6合目に出ます。
ここからは道が段々と急になり、胸突き八丁と名付けられた7合目へ到着。
ここから8合目の長官山までは結構な急な道になります。
 
イメージ 2
8合目の長官山は、標高1218m。
ここでようやく写真のように利尻山の姿が見えてきます。
ここまで1000m登ってきたのですが、
ここから通常の1山があるといった感じです・・・。
 
ここからやっと高山植物たちが本格的に現れます。
しかし、道の険しさもここからが本格的でした・・・。
この山すごい!
 
イメージ 3
雨の中の登山でしたので、カメラをほとんど出していませんでした。
なので、写真が極端に少ない・・・。
上の写真は9合目付近から見た固有種ボタンキンバイの群落です。
カメラが濡れてしまっていたため、ぼやけました。
へとへとになりながら登っているので、撮影に集中できません。
 
イメージ 4
山頂直下は、赤い火山性の砂礫でざれており、歩きづらいことこの上なしです。
こんなにえぐれてしまっているところすらあります。
 
イメージ 5
6時間という長丁場の登山の末、ようやく山頂にたどり着きました。
少しずつ天候が良くなり、晴れ間も見えてきました。
ここでレインウエアを脱ぎ、下山しながら花をじっくり見ることにしました。
 
イメージ 6
9合目付近から見た稜線です。
避難小屋が見えています。
奥のピークは長官山の一部で、右手に本当の長官山のピークがあります。
 
ここからの下山も本当に大変でした。
下り飽きてしまうほどです。
足はふらふら・・・。
4時間30分の下山で、15時に下山することができました。
ほぼ標準タイムどおりでした。
 
イメージ 7
下山後にペンションでの一杯。
本当にお疲れさまでした。
 
イメージ 8
連泊している登山者には、夕飯はウニ丼でした。
甘くておいしかった!!
 
それにしても利尻山はすごい山です。
高山植物のほとんどは、山頂周辺のごくわずかなエリアでしか見られません。
固有種も同様です。
だからこそ登るのですが、1500mを日帰りで往復するというのも、
もしかすると日本で有数の厳しい山かもしれません。
アルプスなどでは宿泊施設がありますから、うまくそれらを利用すれば少しずつ登ることができますが、
ここは何としても1500を上り下りするわけです。
しかもトイレもなし(携帯トイレを持ち、鴛泊コースでは3か所のブースで用を足すのがルール)
偉大なり利尻山
 
そんなわけで、私の体力ではちょっとオーバーだったようで、
ぐったりした体を、温泉で休め、21時にはまた就寝してしまいました。
 
翌日はサロベツ原野を散策し、帰京します。
花は別にアップする予定です。