秩父市大滝の雪景色とおそば
2012年2月25日(土)
前回セツブンソウについて書きましたが、その際、予想外の雪に見舞われたため、撮影のタイミングや雪の状況などを考えて、午前中は予定を変更して大滝方面へと車を走らせました。
なかなか面白いコースでしたので、書き留めておこうと思います。
一人しかいない駅員さんが、雪かきをしていました。
ここではカタクリ群生地の状況を見に行ったのですが、もちろん雪の中で何にもありませんでした。
そのあま大滝へと向かいます。
荒川の源流域の谷間をくねくねと道路が続いています。
天然のつららからなる氷柱と、人工的に水を流すことで造った氷柱とがあり、写真は人工のものです。
天然物は2/3くらいの大きさです。
9割ほどのでき具合と言うことでした。
さらに大滝を奥へと進みます。
トンネルを抜けると、秩父湖へと出ます。
ダム湖jは氷結していました。
周辺も親切できれいに雪化粧されていました。
さらに栃本関所跡方面へと向かっていくと、細い街道沿いの斜面にはるつくように集落があり、趣のある風景が広がります。東京のお隣とは思えないような雰囲気です。
雪景色のあと、お目当ての蕎麦屋に向かいました。
毎年違う蕎麦屋さんに行っていますが、今回は、大滝にある「紺屋(こうや)」さんです。
築120年以上の民家を使用していて、街道から少し離れている隠れ家的なお店です。
雪のため開いていなかったのですが、せっかくだからとお店を開けていただきました。
ご主人が一人で暮らしながら、「道楽」でやっているとのこと。
看板の「郷土」がポイント。
地主さんでもあるご主人は、裏山の水を使い、地元で栽培しているなめこを使うなど、こだわっているそうです。
お湯を沸かす間、家の説明をしていただきました。
火事で焼けてしまった140年ほど前、敷地内に木挽きさんが20年近くにわたり住み込みながらやあの木を切り出しては挽き、家を建てたというお話でした。そういう家の造り方があるということを初めて知りました。
お店はセルフなので、御猪口や橋を選んで、カウンターに出します。
出来上がると呼んでくれるシステムだそうですが、今回は誰もいないので待っていました。
600円のもりそばを2枚いただきました。
清冽な水のせいか、とても冷たくておいしいそばでした。
その跡、ご主人の自生話がなかなかおもしろく、30分ほども話をしてしまいました。
なんでもこの家で生まれてからスペインのサラマンカ大学に留学し、貿易企業で各国で働いていたとのこと。
その後故郷に戻り、おそばを食べ歩いて現在の店を開いたとのことで、
じっくり話を聞いたら本にでもなりそうな、そんなお話でした。
久しぶりに旅の出会いを楽しく思える半日旅でした。