アンフォラのつぼ

花鳥風月の写真とクラシック音楽(特に小澤征爾)を追いかけています。

高野山から薬師寺、奈良公園へ

昨年末からアップしている震災前の奈良旅行。
とうとう1年がたってしまいました。
さすがにほっておけないので、また続きを書きたいと思います。
前回の記事では、高野山の山上伽藍を歩きました。
その翌日からになります。
 
 
2011年3月6日(日)
 
高野山の宿坊無量光院の静かな夜が明け、まずは朝の御勤めから始まります。
無量光院は昔ながらのお勤めをするそうで、1時間たっぷりおごそかな読経と護摩焚きが行われました。
外国人も修行にきているそうです。
 
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御勤めの跡の朝食です。
がんもどきがしっかり味が染みていて美味しかった。
 
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この建物が無量光院の本堂(?)です。
ここで御勤めが行われました。
 
朝食後は、高野山の見どころをいくつか巡りました。
まずは宿坊から歩くこと5分ほどの徳川家霊台。
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日光の東照宮を思わせる、重厚で絢爛な造りです。
杉林の雰囲気まで日光にいるかのようでした。
家康と秀忠を祀る2つの建物があります。
続いて町に戻り、金剛三味院へ向かいます。
 
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国宝の多宝塔は、鎌倉時代のもので、高野山で最古のものです。
北条政子が建てたというのですから歴史の古さに圧倒されます。
 
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金剛三昧院には、多宝塔だけでなく校倉造の経蔵です。
これも鎌倉時代の建物です。
 
この建物の辺りは、熊野古道小辺路にあたっており、そこをぶらぶらするのもなかなか楽しいものです。
宿坊に帰り、車に乗って、高野山を後にします。
 
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車で最後の名残とばかりに、女人堂へ来ました。
ここから先が高野山の境内ということで、女人禁制時代は女性がここまでしか来られなかったところです。
 
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高野山から下山する際にこんな列を見かけました。
この日は山開きのお祭りの日だったので、その準備かもしれません。
お祭りを見ていければ良かったのですが、奈良まで移動しなくてはならないので、泣く泣く移動です。
 
山から下りで、北へ北へと向かいます。
山里の風景の中とても楽しいドライブです。
 
奈良市内へと行く前に、西の京で薬師寺に立ち寄りました。
10年ぶりくらいです。
 
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ここは何と言っても仏像が美しい。
そして創建当時のこの色合い。
日本人としては、わびさびのある色の抜けた状態が良いとされますが、この雰囲気も嫌いではありません。
 
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こちらが創建当時から残る三重塔。
修理に入る直前で見ることができました。
 
玄奘三蔵院の平山郁夫の壁画も見る予定でしたが、国立博物館で見たばかりということと、時間がなかったので、これはパス。
再度奈良へ向かいます。
 
市街中心部にホテルを取り、駐車場に車を停めて、今度は奈良公園へ。
興福寺境内を見て歩きます。
 
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東金堂と五重塔です。
新しくなった国宝館は圧巻でした。
阿修羅展を国立博物館で見たのですが、無駄な行列だったと思わざるを得ません。
やはりあるところにあるものを大騒ぎの中ではなく静かに見られることが一番ですね。
 
そして、今回の旅の目的である「お水取り」を見に東大寺二月堂へ向かいます。
 
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始まる2時間以上前の16時頃には場所取りに行きました。
ちょうど良い場所を確保し、あとは待つだけ。
小雨降る寒い日でした。
 
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二月堂の上から見た風景です。
小さなお社がありますが、その前に陣取りました。
ということで、「お水取り」については次回のアップにします。