アンフォラのつぼ

花鳥風月の写真とクラシック音楽(特に小澤征爾)を追いかけています。

済州島の旅 【第3日】済州島半周観光

2012年6月15日(日)
 
足の筋肉痛の不安が残る中、済州島滞在3日目は済州島を時計まわいに半周する観光に出かけました。
 
まずは済州市内の三姓穴。
ここは、済州島創世神話の舞台となっている場所です。
3人の神様が穴の中からあらわれて、済州島のかつての海洋国家である眈羅国を建国したという話です。
 
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三姓穴の前には、済州島のシンボルともいえるトルハルバンが立てられていました。
300年以上の歴史のあるものです。
鼻を触ると男の子が生まれ、耳を触ると女の子が生まれるとか。
 
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こちらが三姓穴。穴が3つ見えています。ここでは今も祭祀が行われているとのこと。雨水も雪もこの穴には入らないとのことです。
 
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三神の位牌を祀っている建物です。
映像を見ることができる施設もあり、日本語で創世神話のアニメを見ました。
 
東へと移動し、次はトルハルバン公園へ。
 
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済州島に点在するトルハルバンを複製して1か所に集めたところで、芸術家集団が作ったものだそうです。伝統的なトルハルバン以外にも、芸術作品のようなものがいくつもおかれています。
 
さらに西へ行くと、世界自然遺産の構成資産のひとつである萬丈窟があります。
巨大な溶岩洞窟で、世界的にも珍しいものです。
 
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萬丈窟の入り口は、階段を下って入ります。足が痛かった・・・。
左右どちらにも洞窟は続いていますが、整備されているのは右側へ1㎞。
全体は8kmほどあるとのことですが、一部が崩落したことで、発見されたのでしょうか。
 
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いかにも溶岩が冷却されてできたような足元と、巨大な溶岩の通り道に圧倒されます。
 
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決してコンクリートを流したわけではなく、液体の溶岩が流れたり固まったりしたからこその水平の模様。初めて見る巨大な溶岩洞窟は、本当に感動です。
 
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1㎞進んだ終点は、溶岩柱です。
上にももうひとつ溶岩洞窟が形成されており、そこから天井が崩落して、溶岩が下に流れ込み造られたものだそうです。
 
さらに東へと進むと、最東端には巨大な寄生火山で、海に突き出している城山日出峰につきます。
こちらも世界自然遺産の構成資産です。
 
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山麓には芝生が広がっています。
早い人で山頂まで20分ほど。182mの標高です。
さあ、痛い足を引きずって登ります。
 
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良く整備された階段を延々と登ります。
春なのに汗だく。
 
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振りかえると、複雑な入江と散らばる寄生火山群が見渡せます。
城山日出峰が海に突き出しているために、砂州が複雑にできたのでしょうか。
 
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山頂展望台からの城山日出峰の火口です。河口の縁はギザギザしていて、それを王冠と例えているそうです。
中は気持ちのよさそうな草原です。
 
お昼は、城山日出峰の麓で、イェンナルイェチョックというお店に行きました。
 
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トムベゴギという料理を注文。名物の黒豚をゆでたものが、まな板に乗せられて出されます。それを、写真中央の白い古漬けキムチに巻いて食べます。タレはアマダイの塩辛です。これが済州島の伝統的な食べ方だそうです。
これ以外にサバの塩焼きも出てきました。お得なセットです。ちなみに3000ウォン。およそ2500円です。
 
今度は済州島の中央にあるハルラ山を回り込むように進み、城邑民俗村へ。
ここは今も住んでいる済州島の昔ながらの集落を、丸ごと政府が補助金を出して保存しているところです。
 
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日本語を話す現地のガイドがグループを案内してくれます。
普段暮らしているところ都は言うものの、やや見世物のようになっているのは否めません。
 
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最後は冬虫夏草や五味子茶の販売が行われました。
みなさん結構お買い上げ。
 
ハルラ山を南に回り込んで南南東の山麓へ。
今度は大侑ランドというところで乗馬です。
 
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後ろに見える丘の上まで馬子さんに連れられて楽しく乗馬。
とはいうものの慣れていないのでお尻が痛くなってしまいました。
 
最後に南の海際にある3名瀑のひとつ、天帝淵瀑布へ。
 
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川がほとんどない済州島では珍しい滝です。溶岩にできた滝らしいきれいな滝でした。
手前から見学できるよう、大きな橋が作られていました。
 
ここから西側を通って済州へと帰ります。
夕飯は今度は新鮮なお魚。
チョンヘイルと言うお店です。
 
70000ウォン(1テーブル)のコースを注文。
とんでもない量のお料理が並びます。
その一部を紹介します。
 
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正直、一体何が出てきたのかわからないものばかり。
 
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手前は名物のタチウオのお刺身。
 
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白身魚のお刺身は、キムチで巻いて食べても良いそうで。
これ以外に、アワビやらなにやらたくさんたくさん出てきて、はっきり言って食べきれない・・・。
 
そんなこんなで、3日目が終了。
明日は帰国です。