広東省世界遺産弾丸旅行【その8】
2013年2月25日(月)
さて、大変長いインターバルを開けてしまいました。
続いて広州から日帰りで世界文化遺産の開平へ向かう行程です。
また今日も暗い時間からの行動です。6:15に紀念堂にあるホテルを出発。
まずは地下鉄2号線で1駅の公園前で1号線に乗り換え、抗口駅で下車。
所要25分ほど。
抗口駅は銀座線の渋谷駅のように、地下鉄なのに地上駅になっています。
いきなり外の景色が見えたら到着です。
B出口から出ると、高架歩道が芳村バスターミナル(長途汽車站)に続いています。
ただし、直通の入り口は7時にならないと開かないようなので、その場合は手前で階段を下って、地上の玄関から入ることになります。
こちらがバスターミナルの建物です。
上の通路につながっているところは、7時からの出入り口です。
切符を手に入れてから、このゲートを通って待合室に入ります。
電車とシステムはだいたい似た感じです。
こちらが切符。
開平のバスターミナルは2つあるようですが、
義祠ターミナルの方が便利という情報があったので、そちらに向かいます。
このターミナルから義祠でないターミナルに行けるのかは不明です。
「開平義祠」という感じでは通じないので、写真の字を書いて見せましょう。
値段は60元でした。
待合室です。
乗車口番号が6だったので、その近くにいました。
5分前くらいに乗車開始となりました。
席番号も書いてあるのですが、これはまったく無視のようです。
中国の方は前から埋まっていくようで、後ろに座ったら周辺ががらがらでした。
7:20のバスに乗車し、開平に到着したのは8:55。
スムーズな高速道路の旅でした。
到着したところはターミナルの裏手。まっすぐ進むとこの通路です。
右側が長距離バスターミナル、左側が路線バスの乗り場です。
当初タクシーを使うつもりでしたが、
1日世界遺産の集落+αを回って500元との提示に、今回は断念。
路線バスに乗ることに。
ちなみに、世界遺産に登録されているのは、遠い順に
・錦江里
・馬降龍
・自力村
の3つの村と、
・三門里の迎龍楼
です。
観光地としては、これ以外に赤坎、立園があります。
これらを全部回れるかどうかは分からないので、
まずは世界遺産の村を中心に動くことにしました。
この13番路線が世界遺産の集落のうち、最も遠い錦江里、そしてその手前の馬降龍、そして映画村のある赤坎を通る路線です。
今回の経験から、このバス路線にまず乗ることがポイントだと思います。
開平中心部から錦江里までの地図をプリントアウトしておき、この路線に乗りながら、全体の位置を把握することをお勧めします。
開平の市内から、基本的には325国道を進みますが、潭江に面した集落に向かう旧道に何度か入り、また国道に戻るという道筋です。
ちなみに、最初に下りる錦江里については、地図で場所を見ながら運転手に言ってもいいですが、最初の時点で錦江里に行きたいことを運転しに告げ、なるべく近くにいると良いでしょう。
途中で一度錦江里への看板がありますが、それは車のためのもので、徒歩で行く場合にはそこで降りるとかなり遠くなります。
私が乗った時には、ここではないよと教えてくれました。
所要は約1時間です。9:20に出発したバスは10:06に到着しました。
この看板が下りる目安です。
たぶん運転手さんに言っておけば、ここに到着します。
少し進むと川を渡ります。その先に下の写真のような東屋が見えてきます。
左手の看板のように、錦江里への案内が出ています。
どこからともなく不思議な音楽のようなものが聞こえてきます。
ちょうど春節後初めての満月の日に当たっていたので、もしかするとそんなお祭りなのかも。
と思いながら歩くと、河原に祭壇が作られ、何かの祭事が行われていました。
周辺の人々も集まってきているようです。
大量の爆竹も用意してありました。
そのままバス停から歩くこと15分ほどで、錦江里が見えてきました。
のどかな畑の先に、門が見えます。
ここが錦江里です。
有名な楼閣が、周囲の森に隠れて、あまり見えないので、門を目印にした方が良いようです。
右手に見える川の土手が整備されていて、将来的にはそちらが導線になりそうです。
門にはチケット売り場があり、5か所共通チケット180元を購入。
と思ったら、村の中央まで行って事務所で買えとのこと。
(言葉が分からないので、最終的にそういうことだった)
土手の上からは集落の様子が分かります。
家々が密集して土手に並行して貼りつくように連なっています。
ちょっとした楼閣のような建物もいくつも目につきます。
さらに後ろにはこの村を代表する3つの楼閣が見えます。(写真は2つしか見えないけど)
ちなみに、写真の右側の建物(緑色の看板が出ている)のが事務所で、チケットをここで買うことになりました。
村の通路はごくせまく、ニワトリや犬が歩きまわっています。
もちろん人の生活の気配があり、子どもたちの声などが聞こえてきます。
整然とした西洋の町並みのような風景です。
家々の間を抜けると、開平で最も美しく高いとされる「瑞石楼」があります。
3つ並ぶ高い楼閣のうちの右端です。
入り口にはこの楼主がいて、20元で中を見せてくれます。
共通券に入っていない物件なので、この人がいないと、見られないようです。
お金を払ったので鍵をあけてくれます。
1階はこんな豪華な作り。先祖の写真を見ながら説明してくれました。
かれのお父さんが写っていたようですが、細かいことまでは・・・。
この楼閣は、サンフランシスコで成功を収めた黄氏が、巨額を投じて作ったもので、1925年の完成だそうです。
実際は香港に住んでいたようですね。
このような楼閣は、水害から守るため、盗賊から守るため、そして財をなした出身の華僑たちが錦を飾るために造られたようですが、錦タイプの典型でしょうか。
上からは錦江里の町並みと、隣に並ぶ楼閣が見降ろせます。
となりが錦江楼、さらにその奥が昇峰楼です。
昇峰楼は、チケットで登ることができます。
錦江楼は、村人が盗賊対策で建てたものだそうです。
確かに要塞の装いです。
生活空間の最上階には、先祖を祀る祭壇がありました。
右手にさらに登る階段がありますが、屋上へと続いているものです。
昇峰楼から今後は瑞石楼を見ます。
実に優雅、かつ異質な建物です。
ロワールの古城嘉何かをモチーフにしたのでしょうか。
こううなミックス感が、この開平の面白さです。
正直、7~8階建ての建物を駆け上がるのは、なかなか大変で、息が切れます。
行きを整えながら、また細い路地を通って、川沿いの広場へ。
そして、ゆっくりと集落をある金が荒、帰路に就くことにしました。
錦江里は1時間とちょっとで、見学を終えました。
また15分ほどで大通りに戻ります。
道を渡り、今度は13路のバスを逆方向に乗るために、道端で待ちます。
今回はひとつ目の世界遺産の村、錦江里でした。
次回、馬降龍に向かいます。