アンフォラのつぼ

花鳥風月の写真とクラシック音楽(特に小澤征爾)を追いかけています。

広東省世界遺産弾丸旅行【その9】

2013年2月25日(月)

どうも写真の整理が進まず、また長いこと空いてしまいました。
その間には今度は山東省に出かけてきたのですが、そちらについてはまた後ほど。

今回は開平の世界遺産めぐり、馬降龍の集落を訪ねます。

錦江里に向かったバスの逆路線に乗って向かうことになりますので、
錦江里の降車場所から、行ったん車道を横断して向かい側に行きます。
そしてそこでバスを待ちます。
錦江里に向かうときに、馬降龍のバス停を一度通っているはずなので、降りるところについては予測がつくはずです。
ただ、乗るときに運賃を支払うためには行き先を示す必要があるので、そこで自分が降りることをアピールできます。(とはいうものの、教えてくれるかどうかは人次第なので、運転手近くに座るのがポイントです。)
また「馬降龍」の字は、馬も龍も簡体字が日本で使う時とはちょっと違うので、筆談の場合は覚えておく必要があるかもしれません。

イメージ 1
バスの車内はこんな感じです。入口近くは高齢者が座ることも多いので、注意が必要です。

イメージ 2
さて、15分もしないうちに馬降龍バス停に到着します。
進行方向右手に向かって伸びる道を進みます。

イメージ 13
そのまままっすぐ進んでいくと、大きな川を渡る橋「百合大橋」になります。
これを渡ると、ようやく馬降龍です。

イメージ 14
橋のたもとにはチケット売り場があります。
錦江里で手に入れたチケットを提示してそのまま進みます。

イメージ 15
チケットが左側です。
何かと使うので、手元に置いておいた方がいいです。
右手は馬降龍でもらったパンフレットです。
たぶん錦江里でもらうべきものだったのでしょうが、正確なチケット売り場でない所で入手したので、後からもらいました。
これには村落内の地図だけでなく、登ることのできる望楼を色分けしていたりとなかなかお役立ちです。

道なりに進んで右にカーブし、そのまままっすぐ行くと駐車場に行くようなのですが、
望楼が見えてきたので、早めに左折して集落へと向かいました。
一番手前の村は永安村です。
馬降龍地区は、4つの村(集落)からなっています。

イメージ 16
永安村です。
一番奥が保安楼という見張りのための望楼。
手前は仕蘆というってものです。
手前には「大将神位」と書かれた庚申塔のようなものがありました。
ちなみに、私の入ってきたルートは奥から手前に向かうコースです。

イメージ 17
馬降龍で最も美しいと思ったのはこの天禄楼です。
手前には黄一族を祀る祠、そして天禄楼は、黄一族27人が出資して建てたものだそうです。

イメージ 18
天禄楼の右奥から、看板に従って、最も美しい散歩道と言うのに入ります。
このルートは村の裏通りで、ほとんどが竹藪です。
その中にいくつかの望楼が点在しています。
村の前は帰りに歩けるので、こちらから周遊コースを歩くのがお勧めです。

イメージ 19
裏通りから枝分かれするように小道があり、そこに望楼がtっています。
これがよほど近づかないとわからないくらいになっています。
写真は莞蘆ですgあ、ここからでも建物は見えません。

イメージ 20
近づくとこんな風に望楼が見えます。
全体像はどうにも見ることができないようです。
この藪の中の望楼は、洪水のトキや盗賊が来たときの避難所としてのものだったと思われますが、今は随分とあれてしまっているようです。

イメージ 3
この看板! そこら辺を走っている鶏を使った農家のご飯と言うことでしょうか。
今回は結局絶食してしまったので、あいにく味わうことはできませんでしたが・・・。

イメージ 4
ちょっと西洋風の造りの駿蘆は、中に入ることができます。
チケットを提示してハンコを押してもらうことになります。

イメージ 5
中は錦江里のものと同じような造りで、やはり先祖を祀る祭壇がありました。

イメージ 6
最上階から見た河東村の光景です。
ぎっしりと整然と家が立ち並んでいて、その後ろが竹藪、その中に望楼が点在、という作りのようです。
このぎっしりとした村の造りはどういうわけなんでしょうね。

イメージ 7
駿蘆から後ろにある昌蘆を見ると、細かい意匠が西洋風なことが分かります。

イメージ 8
こちらは慶臨村にある民家の飾り。なんとなくユーモラス。

イメージ 9
慶臨村の保障楼です。その名の通り安全保障のためのものなのでしょうか。
竹藪のために全容は見えません。
この竹藪も、盗賊の侵入を防ぐものだったよう。
日本の竹林のように整然とはしておらず、中を通り抜けることはできません。

イメージ 10
もうひとつ登ることができた林蘆から見た保障楼。
竹海という言葉がぴったり。

イメージ 11
慶臨村の表からの町並みです。
人の声は中から聞こえてくるものの、あまり人通りはありませんでした。

イメージ 12
慶臨村の門楼です。まっすぐに通り抜けられないようになっています。
村を守る工夫なのでしょうね。

横に長い馬降龍の散策は、うまく一周の散策路を回り、かなり急いで1時間~1時間30分ほどです。
結構歩きますし、登れる望楼も2か所あるので、なかなか疲れます。

村の正面を通って、来た道を戻ります。
集落を出てからチケット売り場、そして橋を渡ってバス停へ。
へとへとになります・・・。
駐車場にタクシーと科バイクタクシーとかいればな~と思って探しましたが、見事に誰もおらず。
ひたすら歩いてバス停に戻りました。

次回は赤坎という集落を経由して、次の世界遺産集落自立村を目指します。