アンフォラのつぼ

花鳥風月の写真とクラシック音楽(特に小澤征爾)を追いかけています。

⑤マルタ島南部【マルタ・キプロス旅行記】

ハードディスクの不調により、昨年末のデータの一部が消え去りそうになったところをようやく救済に成功。
いまさらですが、旅行記の続きを進めたいと思います。
しかし、半年も間が空くとは思っても見ませんでしたが・・・

2015年11月1日(日) 午後

マルタ島東部の観光から、いったんヴァレッタに帰って、バスターミナルから今度は南部へと向かいます。
島の南側の海に面したエリアには、古代の巨石文明遺跡が点在しているのです。
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71番バスにて出発。
いまいち地図を見てもわからないのが、ここへの生き方。バス路線図には71番と書いてあるものの、一応バスの運転手に聞いてみると乗換のようなことを言っている・・・
わからないのでそのままバスに乗ることにしました。

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Zurreqというバス停で終点だと下ろされてしまいました。
メイン通から100mほど入ったところです。
他の人の動きを見ていると、この写真のバス停からさらに町中へ50mほど進み、町の広場にあるバス停で201番のバスに乗るということのようです。
このバス停で日本人の一人旅のおばさんに出会うことができて、いろいろ助かりました。

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これがZurreqの町の広場です。バス停が2つあって、赤い服の人がいるところが、移籍へのバスでした。

ここから海の名所であるブルーグロットを経て、ハジャール・イムのバス停に着きました。
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バスを降りたところは、なんとなく田舎の風景のこんなところ。
ここを左に曲がって緩やかな丘を登っていきます。

小さな博物館があり、出土品などを見学して、早速ハジャール・イムの遺跡へと向かいました。
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世界遺産「マルタの巨石神殿群」の代表格であるハジャール・イムは、先に見える白いテントの下にあります。
雨による遺跡の浸食、崩壊を防ぐ目的で、大きなドームが作られています。
これがなければ、青い空と地中海の青に囲まれた素晴らしい神殿の雰囲気が味わえるのですが、保護のためとなれば致し方ありません。

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精巧な神殿の石組みが見えてきました。右手前にも露天の遺跡がありました。

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すごい石組です。これがピラミッドより古い時期に地中海の小さな島で作られていた・・・なんだか不思議です。

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円形の部屋が神殿の聖域だったようです。こちらも精巧に石組みが組まれています。

ハジャール・イムの神殿を一回りし、出口を出ると、地中海に向かって坂道があり、その先にもう1つの神殿があります。

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タツムリがたくさんいる遊歩道でしたw
その先のテントの中は、イムナイドラ神殿です。

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こちらは、ハジャール・イムよりさらにわかりやすい神殿の構造が残っています。

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石に穿たれた穴はなんでしょう。そして石臼のような形の石柱。謎が深まります。

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こちらも半円形をなす神殿の構造は同じです。

イムナイドラの神殿は、特に海に近いので、本当はテントがないとかなり開放的な神殿だったはず。
10年ほど早く来ればよかった。

ハジャール・イムの神殿方向へと戻る途中で、左手の丘側に道を逸れて、こんもりした木立を目印に細い道を進んでいくと、もう1つの古代遺跡があります。

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ミスアの貯水池です。マルタ島はほとんど川のない小さく起伏の緩やかな島なので、水問題は現代までも大事だそうで、古代人は石灰岩に穴をあけ、貯水池を作ったようです。
間を水路が通っていて、1つが満タンになると次に行くような感じでしょう。

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そしてフタもまた石造りで作られていました。
なんの案内もないのですが、これは必見の古代遺跡だと思います。
行く方はGoogle Earthでチェックすることをお勧めします。

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ゆっくりと古代遺跡を眺めて、帰りのバスに乗車します。今度のバスは201の戻りバスで、空港までのバスです。
行に乗り換えたZurreqで乗り換えるとヴァレッタに行くことができますが、空港からも特急バスで行くことができるので、空港経由で帰りました。
走り出したバスは、美しい地中海の夕陽の中を走ってくれて、なかなかの眺めでした。

次の日はゴゾ島へ渡ります!