アンフォラのつぼ

花鳥風月の写真とクラシック音楽(特に小澤征爾)を追いかけています。

お水送りと北近畿の旅①

今日はあの大震災の引き金となった、東北地方太平洋沖地震の発生した日ですね。
もう6年。
いろいろな思いが去来します。

ところで・・・あの地震の直前、奈良に旅しました。
目的は東大寺の「お水取り」。
正確に言えば、東大寺の修二会の中の「お松明」と呼ばれる行事を見ること。

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大きなたいまつを使った1200年以上の歴史あるこの行事、圧倒されました。
その後いろいろと勉強してみると、いろいろな行事が深夜にわたり行われており、「お松明」だけではとてももったいなかったことがわかり、再訪を誓いました。

調べているうちに、「お水取り」というのは、3月12日深夜に二月堂前の閼伽井から水をくむことで、その水は福井県小浜市から水脈を通って送られてくるという謂れがあり、
しかも、3月2日には、小浜で今も「お水送り」の行事が行われているとのこと。
これは行かねば! と機会を狙っていたのですが、今回意を決して行ってきました。

ひとまずは、行事が始まるまで、関連する社寺巡りからアップします。

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まずは若狭一宮である若狭姫神社。下宮という位置づけのようで、上宮は若狭彦神社です。

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森と一体化した感じの社域です。

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いかにも古式ゆかしい神社の雰囲気の中に建てられていました。
一宮めぐりの御朱印をいただきたかったのですが、
おそらくお祭りの準備をしているのでしょう。社務所はご不在でした。

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森のPR館からほど近い若狭彦神社。こちらが上宮の位置づけです。

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実に神々しい参道。

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古びた門をくぐり神域に入ります。

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こちらも実に神さびた雰囲気の古社です。

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一度遠敷川を遡って、お水送り神事の行われる鵜の瀬の見学。
ブルーシートがかかっているのは、大護摩が焚かれるところです。
川を挟んだ奥に御香水を流す岩場があります。

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こちらがその岩場。
川に流れた御香水は、すぐに洞窟に吸い込まれて奈良へと10日かけて運ばれるとか。

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再度森の水PR館に戻って車を置き、歩いて神宮寺へ。
こちらは若狭彦神社の神願寺として創建されたところで、お水送りの舞台となるところです。
集落の中に風情ある仁王門が立っています。
こちらは鎌倉時代末期のもので国指定重要文化財指定。

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仁王門に安置される金剛力士像(吽形)

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こちらは阿形の金剛力士

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緩やかな坂道の賛同が続きます。

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神宮寺本坊は参道脇にありました。

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さらに石垣の奥に本堂があります。

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室町時代債権の本堂。国指定重要文化財
ここで修二会の行法が行われます。
早めに来たので、まだ人気はありません。

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手松明を購入することにしました。
鵜の瀬への優先入場券代わりにもなるとのこと。
ここに願いを書いて後から松明を持って行列します。

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境内の一角に閼伽井があります。
ここで御香水を汲むのだそうです。

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中には大小2つの井戸があり、やわらかな名水を飲むことができます。

気分が盛り上がってきましたが、実はこの時点で16時前。
18時からの修二会に合わせて早めに来てみましたが、人はまだまだ集まりません。
なるほど。お水取りと違って、そんなに慌てることはなかったのか・・・

そんなわけで、朝5時に東京を出発し、7時間のドライブをした長い一日はまだまだ続きます。