アンフォラのつぼ

花鳥風月の写真とクラシック音楽(特に小澤征爾)を追いかけています。

ミヤマスカシユリ【ユリ科】

ミヤマスカシユリ(深山透百合)

科名:ユリ科ユリ属
学名:Lilium maculatum Thunb. var. bukosanense (Honda) Hara
草丈:30~80㎝
 
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2010年7月17日 茨城県大子町
 
山地に咲くスカシユリの仲間で、崖から懸垂するように生え、花を上向きに咲かせるなんとも不思議な花です。埼玉県の武甲山茨城県袋田の滝周辺にのみ生育していますが、武甲山ではほとんど見かける事はなくなってしまったようで、袋田の滝周辺が、唯一と言ってよい生育地になっています。それでも、手の届くようなところには生えておらず、滝の周囲の崖などにちらほらと姿を見ることができます。
 
 
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2010年7月17日 茨城県大子町
 
大学生の時に読んだ、鈴木昌茨城大学名誉教授が書いた『茨城の花』を古本屋で手に入れたことが、この花を知るきっかけとなりました。それ以来いつか出合ってみたいと思っていましたが、なかなかその機会がなく、今年、ようやく出会うことができました。
 
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2010年7月17日 茨城県大子町
このアップは、袋田の滝料金所のところに植栽されていたものです。特に解説もないため、目を留める人もほとんどいないようです。懸垂するような細い茎なので、細い支柱に固定されていました。エゾスカシユリなどと比べると花弁が細く、一枚一枚が別物のようで、百合らしくないようにも見えました。
 
 
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