アンフォラのつぼ

花鳥風月の写真とクラシック音楽(特に小澤征爾)を追いかけています。

④マルタ島東部【マルタ・キプロス旅行記】

2015年11月1日(日)

マルタでの初めての朝は、鐘の音で目を覚ましました。
これぞヨーロッパ!

ホテルで美味しい朝食をいただいて、早速8時過ぎには出発。
日本人観光客の朝は早い!
前日にヴァレッタの市街を出たところにあるバスターミナルで時間を確認しておきました。
今日はマルタの世界遺産でも特に貴重な、ハル・サファニエリの地下墓地のチケットを予約しているので、余裕を持って向かいます。

イメージ 1
ヴァレッタのシティゲートを出て濠を橋で渡るとすぐにバスターミナルです。
左手の窓口で、バスチケットを購入できます。

イメージ 2
チケット売り場の後ろは路線図になっています。
同じ地図は窓口でももらえますが、小さいのでこの地図のほうが見やすい。

イメージ 3
今回はバスをがっつり利用するつもりだったので、7日カードを手に入れました。
ターリンヤカードというICチップの入ったカードです。
3歳までは無料だそうですが、一応うちの娘は4歳なので、子供用も購入。
マルタ船の目玉のマークです。

おめあてのバス乗り場からバスに乗り込みます。
意外と時間は正確。
ヴァレッタは始発だからかもしれません。

イメージ 4
バスは前乗り後ろ降り。
前から乗って運転席のところにあるこの機会の上にカードを当てる、または置きます。
うちの娘もすぐになれて自分でやっていました。
Suicaよりは若干反応が遅く、1秒ほどかかってピッとなります。

昔のマルタのバスは降りるのも一苦労だったという記事もずいぶん見かけますが、新しくなったバスはかなり機能的。
きちんと電光表示で次のバス停が英語、マルタ語で表示されます。
降りる時にはボタンで知らせればOK。
ちょうど『サマータイムが終わった時期だったので、乗るバスによっては時計が1時間ずれていたのにhちょっと混乱しましたが、それはこの時期だけのことだと思われます。

イメージ 5
ハル・サファニエリの地岡墓地は、住宅街での貯水池の工事で偶然に発見されたという代物です。
なので住宅街でバスを降りることになります。
スマホで地図を眺めながら、paolaというバス停で下車しました。
この名前のバス停は路線によって場所が違うようなので、注意が必要です。

イメージ 6
右のハイポジウムと書かれている扉が世界遺産への入り口です。
隣近所4軒分くらいの下に地下墓地が広がっています。
ちなみに上の家々はすでに立ち退いているそうです。
1時間に10名のみしか見ることができず、撮影なども完全禁止。テレビ撮影ももう許可しないという徹底的な保存モードの、超貴重な遺跡です。
予約を朝1番の9時に指定していたので、着いた時にはまだ扉が空いていませんでした。
そのうち世界中からの観光客が到着。オーディオガイドが渡されスタートです。
日本語はありましたが、欧米言語とは大きさの違う機械を渡されました(笑)
50分ほどのツアーで、まずは展示物や映像を見て、その後基本的にはガイドの操作でオーディオから流れる解説などを見ながら地下を歩きます。
彩色の残る壁や、滑らかに削られた空間が、照明効果によって劇的に演出されています。
地上の巨石神殿と同じつくりになっているとか。
そういえば、マスターキートンの最新刊にもそんな話が出ていました。まさに絵の通りです。
ちなみに6歳以下の子供は入ることができないため、ここは私が一人ではいりました。

イメージ 7
ハル・サファニエリを出て、歩いて行ける範囲にタクシーン神殿があります。
世界遺産になっている6つの巨石神殿の1つです。
雨による浸食被害化r守るための、テントを張る工事が行われていて、残念ながら中に入ることができませんでした。

次はマルタ島東部の港町マルサシュロックの日曜フィッシュマーケットが開催されているはずなので、バスに乗って移動です。
マーケット客が多いためかバスは激混み。
さらに大雨も降っていたので到着まで時間がかかりました。
港町についてみると、雨だけでなく風も強くて大荒れ。
マーケットのテントが飛ばされそうになる始末!

イメージ 8
こんな感じで店が並んでいます。
大きな魚はシイラです。マルタではランプキと言い、ポピュラーな魚みたいです。

イメージ 9
マルサシュロックの名物は、湾内に浮かぶカラフルな船。
今日は雨をよけるシートがかぶさり、大きな波に揺れていました。
本当はポスターにもなるような美しい景色のはずなんですが。

イメージ 10
名物の船の「目」。
正面から見るとかなり情けない顔ですが、魔除けだそうです。

イメージ 11
マルサシュロックの協会の屋根には、船に乗る聖女の姿が。
さすが港町です。

本当はこの町の穏やかな海に浮かぶカラフルな舟越しの協会の写真を撮影するつもりでいたのですが、天気には勝てませんでした。
近くには冷戦終結の舞台となったマルタ会談の碑があり(この湾内に止められた船の上で会談が行われた)、そんなところにもいければと思ったのですが、そうもいかないので、教会わきのバーで軽食を取って、いったんヴァレッタに戻りました。

午後はマルタ島南部の巨石神殿を巡りましたが、そちらはまた次回。