アリアケスミレを探しに行ってきました
今日は久しぶりの平日休みなので、ゆっくりと家の片づけをしてから、田島が原のサクラソウ自生地に行ってきました。
サクラソウは勿論、今回の目的はアリアケスミレ。
久しぶりの美人菫を見に行きます。
早速アリアケスミレを発見。大人しめの色合いが、いかにも和風。
ここの主役サクラソウも見ごろでした。いつもより少し早めに咲き始めましたが、桜が散ってしまった今日でも、きれいな花を付けていました。
周りの葉の背丈が大きくなってきて、少し目立たなくなっています。
昨年も見かけた白花がゴージャスに増えていました。
純白のサクラソウは、ピンクのものよりも繊細な印象です。
日本在来の2種が並んで咲いていました。
3月中は野原をきれいに彩っていたノウルシは、すっかり地味になっていました。
紫の筋が濃いアリアケスミレ。全体を写せる株がほとんどないので、今回は顔をアップで。
ヘラ型の葉が見えています。
まだ咲ききっていない株も多かったですが、しっかりと咲いているアマドコロも。
すっきりとしたカントウタンポポの株。葉もしっかりしていて、健康的。
こちらも絶滅危惧種のトダスゲ。かなり貴重なものらしいが、カヤツリグサ科の類はなかなかよくわからない・・・。
まだ咲いていないこちらも絶滅危惧種のチョウジソウ。きれいに咲いている姿を見たことがないので、今度見に行こう。
少し咲き終わりの二郎坊君。
最後に見納めのアリアケスミレ。保護をされている方によると、今年は紫が強い株が多いらしい。理由はわからないとか。植物は不思議です。
ほんの1時間30分ほどですが、多くの絶滅危惧種が見られて楽しめました。
春の小川町、山笑う里山散歩
久しぶりの大人の遠足クラブ、4月にして、今年初めて。
足慣らしもかねて標高300m以下の里山へ。
東京はずいぶん早い桜の満開も足早に過ぎてしまいましたが、埼玉県小川町は、予想外に春爛漫の雰囲気。
まずは街歩きで登山口を目指します。道沿いのお寺にはきれいな桜が。今散り始めといった雰囲気。
30分以上歩いて登山口に到着。
登り始め、いきなり花が出迎えてくれました。ジロボウエンゴサク、タチツボスミレなど。
萌黄色の森に山桜が混じって、明るい雰囲気です。
桜の花びらがハラハラと舞い散っているので、上を見上げると、高いところに満開の山桜が。
ところどころに植林が混ざる、気持ちの良い登山道を登ります。
見晴らしの丘に着きました。桜は満開。それにしては、意外と人出は少ないようです。
この春の色、大好きです。絵具で言ったら、何色使ったらいいのでしょうか。
低い山に囲まれた和紙の里小川町の眺めです。正直、こういう町に暮らしたい。
桜の奥に、淡い色の森、そして町。春爛漫です。
設置されているローラー滑り台にも挑戦!結構距離があって、滑降時間が長く楽しめます。
山頂までの道に立派なもみじ。ちょうど小さい小さい花が咲いていました。
もう咲いていたチゴユリ。落ち葉を突き破って出てきたみたいです。
こんな花も咲いてました。
そうこうするうちに山頂に到着。目線が300mの標高です。
なんとヤマツツジも!今年の花の早さにびっくり。
林床には静かにこんな花も。
この山に算出する緑泥片岩は、周囲の板碑に使われたみたいです。今もきれいに板状に割れた緑泥片岩が見られます。
大人になって初めて見た四葉のクローバー。結構あるものなんですね。
こちらも春の花。ネコノメソウの仲間はいろいろあって、なかなか面白い。
ニリンソウも見ごろを迎えていました。清楚な花です。
鈴なりの青木の実。
下山した集落は、とても気持ちの良いところでした。いろいろな花があちこちに咲いています。
コスミレかな、ノジスミレかな。スミレを眺めるのは本当に楽しい。
菜の花をバックに、雑草を切り取りました。きれいなマメ科の花です。
河原で満開になっていました。別名諸葛菜。
暖かいのでちょうちょもたくさん。
歴史のありそうな馬頭観音の板碑。
道脇にカントウタンポポがたくさん。一緒に咲いているのはムラサキサギゴケ。
いうことなしの春の絶景。
ずいぶん立派な邸宅。うらやましいかぎり。
カタクリとニリンソウの里には、イチリンソウも。カタクリはちょっと遠すぎてがっかり・・・。
ニリンソウの合間にエンゴサクも!
咲き初めのニリンソウ。とても美しいです。
徒歩で渡れる橋を渡って対岸へ。するとすぐに埼玉県伝統工芸会館に着きます。
4月1日から無料になったとか。びっくり。
このあと伝統工芸会館を見学し、バスで駅まで戻りました。そして、簡単なマスク会食で帰路につきました。
花も多く、何より春の雰囲気が色濃くて、最高の山歩きでした!
小澤征爾音楽塾特別公演
今日は小澤征爾音楽塾特別公演と題した、オーケストラ公演に行ってきました。
毎年3月は音楽塾のシーズンです。ここのところは京都から始まって、最終公演を東京文化会館で行っています。
毎年桜の咲いているころなので、上野に行くのが楽しみになっていました。
が、昨年はコロナで中止となり、今年もオペラ公演ができなくなり、今回のオーケストラ公演となりました。
2021年3月23日(火) 19:00開演
東京文化会館@上野
小澤征爾音楽塾オーケストラ
指揮:宮本文昭
ベートーヴェン:エグモント序曲
宮本さんは、今回指揮者を引退しているものの、小澤さんのたっての希望で復帰したようで、懐かしい全身を使ったパワフルな指揮ぶり。
でもそこかしこに「小澤」臭が匂いたっているのは、円熟の証でしょうか。
今回の選曲は、どれも小澤征爾さんのテーマソングのような曲ばかり。
そのため、オザワイズムを叩きこむには最も良い教材であるのは確かでしょう。
でもそこに宮本さんの味付けが加わり、小澤さんよりもより派手な印象の曲に仕上がっていました。特に金管のバランスのとり方が違うなあと思ったり思わなかったり。
エグモント序曲は、曲の構成からしても、本当にザ・クラシックの名曲。
まだ本番は始まったばかりのせいか、やや乗り切れていないところもあったような気がするけど、パワーのある名演。
弦セレは、いかにもサイトウキネンという音と重みと粘り気。
第3楽章は、官女楽章とは言えどもドラマ性が強く、指揮ぶりにも力が入る。その結果、指揮台から足を踏み外して、指揮者が大転倒するというハプニングも。
少しの間起き上がれませんでしたが、曲は続行。コンマスに支えられながら指揮台に復帰して、見事最後まで完走しました。
宮本さん、肩など痛めてないといいのですが。
そういえば、以前奥志賀でのコンサートの時に、この楽章で学生が過呼吸で倒れたことがあるのを思い出しました。
侮るなかれ、緩徐楽章。感情楽章なんですよ。
ベト7は、曲の強さも相まって、興奮のるつぼ。第1楽章から第4楽章までの構成が完璧すぎて、ベト様~と呼びかけたくなる。
最後の疾風怒濤のフィナーレに、「自粛」となっているブラボーがかからない分、大きな拍手と多くのカーテンコールが。
感動のうちに、今年初の生オケが終了しました。
なお、自粛と言われていないのに、楽章間での咳払いが全くなかったのが、驚き。
シーンとして、緊張感あって、なんだ、やればできるじゃんと思った次第。
整備されてきれいになった公園口に向かって、大満足の顔たちが歩いていくのにまぎれて、帰路につきました。
春が一気に押し寄せてきている・・・
今日はずいぶんと気温が上がって、春の嵐。
先初めの桜は、さすがにこの風にも散ることなく、満開に向けて開き始めていた。
さて、昨日はいつもの買い出しのために川島町へ。
その周辺の河原では、菜の花が満開となっていた。
自然に生えているものだと思うが、有料にしてもよいのではというほどきれいな咲きぶり。
1㎞以上にわたって菜の花の土手が続いています。駐車場などないので、それほど見ている人はいませんが、自転車の人たちは結構多くて、きっと気持ちがいいだろうなとうらやましくなります。
斜めから見ると本当に美しい眺めです。
ひとつひとつの花を見ると、ずいぶん花が散った跡があり、そろそろ終わりかけなのかも。
春が一気にやってきています。心の準備がまだできていませんが、緊急事態も終わるので、そろそろ活動をしなくては。
雪国の春を探しに行ってきました
昨年に引き続き、長岡市の六万部山に雪割草(オオミスミソウ)の花を愛でに新潟まで遠征してきました。
予想外に緊急事態宣言が延長されてしまったので、完全車移動&ハイキング&日帰りの強行軍。
いつもの花メンバーで集合6時半。私が忘れ物をして少し遅れましたが、ほぼ定刻通りに集合。そして現地場で高速道路をかっ飛ばして、10時ごろには目的地付近へ。
途中加熱トンネルから先は、目的地の直前までしっかりと雪が積もっていましたが、海に近づと雪が消えました。でも風はなかなか冷たかったです。
早めの到着だったので、最寄りの妙法寺駅をチェック。味わい深い小駅です。
妙法寺の駐車場は、平日の朝とあって、まだ1台のみ。車を停めていざ出発。急登を一気に登ってまずは妙見山へ。
道の脇には雪割草、キクバオウレン、そしてコシノカンアオイが花を咲かせていました。コシノカンアオイはしっかりとした大きな花を咲かせていましたが、まだまだ咲き初めのようです。
すぐに山頂へ。ここからはずっと尾根伝いに進みます。
早速大きなブーケ状の雪割草を発見。大興奮です!
色の違う2つの株がまとまって大きなブーケになっています。
雪割草のそばにはきれいな椿も咲いていました。
薄いピンクのこの株は、細道の真ん中に咲いていました。
優しい色合いの五姉妹。枯葉をきれいにするのを忘れました・・・
葉っぱはたくさんありましたが、花があったのはここの2株だけでした。ショウジョウバカマの時期もなかなか見事な眺めになりそうです。
いつもうまく撮れないオウレン。これは少しはましな方。
フレッシュな白寄りの株。
こちらもフレッシュな薄桃色の株。
青の強い色合いの株。
紫の濃い花が緑と相まって美しいです。
村岡城址、六万部山と日当たりの良いところは見ごろの花があちこちに会って、とても華やかです。
前回のセツブンソウのような立ち方の桃色雪割草。
日本海が目の前の久田城跡まで歩きました。久田集落から南へと続く海岸線は、崖にへばりつくように家が並ぶ、独特の町です。
佐渡島は思いのほか近くに見えます。大佐渡山脈の雪もしっかりと見えました。何より佐渡との間の海が本当に穏やかで、気持ちの良い眺めです。
同じ道をたどって、あらためて雪割草を探しながら戻ります。
広角で撮ってみました。もう少し後ろを広く撮ればよかった。
早春の植物が、落ち葉を押しのけて咲く雰囲気が大好きです。
十分堪能したので、妙法寺に参詣してから、下山します。
まだ雪囲いが取れていませんでした。大きな屋根が立派です。
車に戻り、出雲崎の道の駅で遅めの昼食をとって帰路につきました。思いのほかスムーズで。18時過ぎには帰宅できました。
走行距離500㎞以上のなかなかのロングドライブでしたが、早春の花たちにたくさん出会えて、花旅としては大満足でした。
ようやくシーズンが始まった!
いつもより少し早めの「花」シーズンのスタートです。
今年は思いがけず鳥に遊んでもらいましたが、私の本格的なシーズンはこれからです。
落ち葉の間からいつものあいつが、きちんと花を咲かせていました。
例年より早めの訪問なので、フレッシュな花が多いです。
落ち葉だらけの林床に、ばらまいたように花を咲かせています。
しっかり開く直前の株。丸みを帯びた印象です。
こちらはしっかり開いた一番の見ごろの株です。
広角を使って林の雰囲気も写しました。広角はなかなか難しいです。なんといっても体勢が低くなるので、ピント合わせに苦労します。
春が来たな~。毎年この花を見ていますが、全く飽きません。
近くにはフクジュソウも咲いていました。太陽を浴びてギラギラ光り輝いています。それだと写真には撮りづらいので、日陰のものを探してパチリ。
フキノトウもちょうど食べごろに顔を出していました。山菜のシーズンもそろそろ始まります。
セツブンソウから始まる花シーズン、今年はどんな花に出会えるか、楽しみです。
やっと出会えた変な奴
今日も休みだったので、一人でホームセンターに道具を買い出しに行くついでに午前中だけ公園へ。
ヒレンジャクが来ていました。3羽くらいいたようです。ヤドリギの実を食べては水場へ。そしてまったりと休憩&トイレ、そしてまた食事。その繰り返しのようです。
ヤドリギの中を行ったりきたり、なかなか表に出てきてくれません。
ヤドリギのきれいな黄色の実をついばみます。
美味しいんでしょうねえ。結構な量を食べています。
お腹いっぱいでまったり。食べ過ぎでは?
シメさんもいました。こちらば木の芽をついばんでいるようです。
森の中で木の上を眺めていたら、ちょうどお帰りモードのベテランさんにアリスイがいたと教えてていただきました。
アリスイは以前まったく鳥に興味がないころに、あそこにいるよと教えてもらったのですが、いくら見てもわからなかった、幻の鳥です。
さっそく車で少し移動します。
何もいなそうな野原でしたが、遠くにカメラマンさん、というより大砲が並んでいたので、早速そちらに向かいました。
いました。木の上に。
これはわからん。多分一人では見つけられない。思ったより小さかったし。
木の肌によく似た、ちょっと不思議な模様です。
キツツキ科なので、逆さになることも簡単です。でもどちらかというとキツツキポーズはあまり得意ではなく、普通の鳥のようにとまったり、草地に降りたりする習性だと図鑑にありました。
しっかりしたくちばしで、アリを吸うのかな?でもまだアリはいないでしょうから、木の虫を食べているんだと思われます。
実はこの鳥を見られないかと、今年は4回ほど同じ場所に来ていましたが、見られませんでした。今回は教えていただいて本当にラッキー。
撮影を始めて5分もしないうちに、飛んで行ってしまいました。
本当にギリギリでした。
変な奴ですが、ちょっと気になるアリスイでした。