クイナ、ヒクイナの棲むところ
この頃クイナとヒクイナを追いかけています。今日も休みだったので、荒川河川敷へ。
すでに数名のカメラマンさんがいらしたので場所はすぐわかりました。
着いたときにすぐ藪から出てくれました。
噂通り、近いところに出てきてくれました。
その後皆さんが違うところに移っても、またヒクイナさんは何度となく葦の茂みから水たまりに出てきます。
お尻をピンと跳ねながら歩いています。
ヒクイナは2羽いるようですが、この水場にもう一羽が出てくると、ものすごい勢いで追い掛け回すようなので、つがいというわけではないようです。
ある意味この子がボス。
ボスのお顔を正面から。毛がしっかりと水を弾いているのが分かります。
昔話に出てくる水鶏(くいな)は、クイナではなくヒクイナのことなんだそうです。
ということは、昔から田んぼとか川岸とかにたくさん棲んでいたんでしょう。
そうこうしているうちに、クイナが出てきました。ヒクイナと比べると二回りは大きい気がします。どう見ても印象が異なるので、ちょっと調べてみたところ、属レベルで違うみたいです。クイナはクイナ属、ヒクイナはヒメクイナ属でした。
水に顔を突っ込んで、何かを探しています。
泳いでいるようにも見えますが、たぶん歩いてます。たぶん。
またヒクイナ。交互に出てきます。
ヒクイナ同士は争っていましたが、クイナのことは気にしているだけみたいで、やや距離を置いているようでした。
足も赤くてスマート!
スマートなお姿。
やっぱり葦のほとりが好きなようです。
クイナ、ヒクイナが出たり入ったりしていますが、本当に結構近い距離でうろうろしてくれます。でも実は・・・これには訳がありました。
カメラマンさんたちが去ってから、女性が見に来られて、おもむろにパンを撒いたのです。ご本人は鳥が出てくるのを特に見ずに、立ち去っていきました。その後は一気に鳥たちが色めきだった気がします。
最初から妙にスズメが近くまで来るな~と思っていましたが、やはりパンのせいで人慣れしているからだったようです。
池のカモに餌をやるというのは、理解ができますが、やはりこういう自然環境で餌を撒くというのは、あまり良い気はしません。でもその恩恵にあずかってしまったことも事実・・・。難しい問題です。
ただ、この場所での餌やりについては、管理者からは禁止されているようなので、やっぱりやめた方がいいですね。
植物園で花を見る、という感覚に近いのかなあ、いやそこまで人為的ではないので、自生地を囲って守っているところって感じかな。
がさごそ音がすると思ったら、小さなイタチが葦の茂みの中に入って行きました。
大丈夫かなあと思っていたら、ギャッと鳴き声がして、ヒクイナが飛び出しました。そして、あの長い足で器用に葦の枯葉にとまりました。少しの間警戒して周りを見ていましたが、その後また茂みの中に降りていきました。
ノートリミングでこの大きさ。やっぱり不自然っちゃ不自然。
飽きるほど写真を撮ったので、2時間弱で撤収しました。
堪能しました。