アンフォラのつぼ

花鳥風月の写真とクラシック音楽(特に小澤征爾)を追いかけています。

アンジャル【レバノン】

イメージ 2文化遺産】アンジャル
登録名:Anjar
登録年:1984
 
 
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【概要】
レバノン東部のベカー高原、ダマスカスとベイルートを結ぶ街道の国境近くに位置し、レバノン国内に残る唯一の城壁都市の遺跡。8世紀初頭に、ウマイヤ朝のカリフ、ワリード1世の命により、保養地として建設された。350×385mの方形で、40の円塔を持つ城壁に囲まれており、応急、公衆浴場、モスクなどがあった。アーチを用いた建造物が多く残っている。南北の道路が町を4分しており、中央には四面門もある。
 
 
 
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城壁に残る円塔の遺構
 
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列柱通路にあるアーチ。大通りは、2列の列柱によって3つにわかれている
 
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アンチレバノン山脈のふもとにある。中央奥が宮殿、右の柱は四面門
 
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町の中央の大通りが交差するところにある四面門
 
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町の南東側に位置する宮殿跡
 
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宮殿にある細い2段のアーチがこの遺跡の特徴
 
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東の城門と建物跡
 
 
旅行記
2010年6月3日
ダマスカスのガラージュソーマリーエから、シュトゥーラ息のセルビスを利用して国境超え。シュトゥーラの交差点がバスターミナルでもあり、バールベック、アンジャルへのタクシーターミナルにもなる。
バールベックからセルビスでシュトゥーラに戻ってきて、客待ちをしているタクシーをチャーター。1時間の見学時間を含めて20$で交渉成立。少し高めだったかもしれない。ダマスカス方面に海道を向かい、左手に折れるとアンジャルの町、さらにその郊外に遺跡がある。シュトゥーラから約20分。どこへ行っても暑くてしょうがないシリア、レバノンにあって、やはり高原だからか、比較的心地よい。入場料は6000LL。北側の城門から入って、まっすぐに大通りを進む。左右の住居地帯などにも自由に入れるが、なかなか何の跡なのかわからない。トカゲが多いのには参った。大きいのから小さいのまで、ちょろちょろ歩きまわっていた。宮殿まで行って街中を歩き、城門を出て周辺を見たりして、遺跡を縦横無尽に歩き、城門へ戻るとタクシーが待っていた。そこから再びシュトゥーラまで戻り、ダマスカスへと向かった。