アンフォラのつぼ

花鳥風月の写真とクラシック音楽(特に小澤征爾)を追いかけています。

ニコライ堂~東京のビザンティン~

2011年1月23日(日)
 
今日は時間があったので、これまでずっと気になっていたお茶の水ニコライ堂へ行ってきました。
何がきっかけだったのかすっかり忘れましたが、ビザンティン建築や、美術に興味が出てしまい、かつてのビザンティン帝国領内にも何度か足を運びました。
その伝道の果てにある日本の大聖堂を見てみようというわけです。
 
正式には東京復活大聖堂で、日本正教会首座主教座大聖堂、
つまり、日本の正教会の中心地ということになります。
ホームページによると、異教徒(というほど、私には宗教観が強くありませんが)でも
お祈りに参加できるそうです。
ギリシャのヒオス島で体験した正教のお祈りがどのように日本に伝わってきているのかと、
参加してみようかと思いましたが、
出発が遅れてしまったため、お祈りの終盤になっての到着となってしまいました。
そのため、今回はあきらめ、見学だけにしました。
外観を見ているだけでも、エキゾチックな感じのする、美しい建物ですね。
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見学は13時からです。
お祈りが終わる12時40分ごろには、高らかに鐘が鳴り響きました。
少し音楽的な興味深い鐘の音でした。
何か意味とか、決まりがあるんでしょうね。
その後、聖職者たちと一緒に、お祈りに参加した人たちが出てきました。
それを待っていたかのように、上空には何機ものヘリコプターが・・・。
と思ったら、どうも秋葉原歩行者天国再開の報道ヘリのようです。
そういえば、今日の13時と言っていたな~。
 
見学には300円の聖堂保存のための寄付をおさめます。
その代りにろうそくを受け取り、それを聖堂内の燭台に捧げます。
 
内部はビザンティン建築の雰囲気があり、イコンなどがいくつもかけられており、終わったばかりのお祈りに使われた香のにおいが漂っていました。
美しいステンドグラスもあります。
ただ、ギリシャなどで見られるような豪華な飾り付けなどは少なく、実に質素な印象すら覚えました。
残念ながら柵があり、それほど奥まで入ることはできません。
一回りし、事前に購入しておいたイコンの解説書を手にイコンを眺め、ニコライ堂を後にしました。
 
やはり、正教の国にある教会のイメージではなかったというのが、第一印象です。
ただ、聖堂出てきた人々を目の当たりにして(外国人も多かったですが)、
この聖堂が現在もきちんと信仰のなかにあることが分かりました。
 
東京にはほかにもモスクもありますし、カトリックの教会もあります。
見学できるところだけではないでしょうが、東京にある各宗教の寺院を見てみるというのも、面白そうですね。
 
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