アンフォラのつぼ

花鳥風月の写真とクラシック音楽(特に小澤征爾)を追いかけています。

小惑星の大接近

地球の静止衛星周回軌道よりも内粟までという超接近するという小惑星2012DA14。
夜は眠れないかな~とかいろいろ考えていたら、
なんと前日昼にロシアでの大火球による衝撃波で、前代未聞の被害が出たとのニュース。
結果、10m超の小惑星が地球に飛び込んできたというはなしのようだけれど、
どちらの話題も地球が宇宙に浮かんでいることを実感させてくれました。

それにしても45mの小惑星は発見できても、10m超では難しいんですね。
なかなかスペースガードも大変だ!

板橋の自宅のベランダからは、西の空が見渡せますが、今回の接近現象はちょうど良くそっち方向。
7等級になるということですが、さて東京で見られるものか。
4時30分から準備を始め、5時近くなって獅子座の明るめの星に近づいたところを見計らって望遠鏡と双眼鏡を向けてみました。
双眼鏡ではちょっと分からずじまい。
都会のせいか、目のせいか、機材のせいか。
望遠鏡で眺め始めると、ここら辺にあるはずだなと思いながらも、なかなかわからない。
焦り始めたところで、わりと明るめの光の点が、じんわりじんわり動いているではありませんか。
目を疑いつつ、じっと観察すると、間違いなく動いている。しかも結構速い。
これだ!
と興奮しながらカメラをセッティング。
動いているものだけに、画面からいなくなってはどうしようもない。
ピントも目で見たのみで、さっそく撮影開始。
10秒露出でしっかりと線になって写っている!
おおお~~~!

ということで、そんなあわただしい明け方に撮影した小惑星です。
イメージ 1
PENTAX105EDHF(レデューサ・LPS-P2使用)  CANON EOS kiss3 IISO1600 15秒露出

しっかりと動いてますね。
線に見えているのがそれです。
何枚か撮影して、さらにじっくりと目で観察していたら、5時30分。
空が明るくなってきていました。

ということで、ひとりで大騒ぎしながら見た小惑星
よく考えると、小惑星を認識してちゃんと実物を見たのは初めて。
寒さも眠気も吹き飛ばす、貴重な体験でした。

後から考えたら、動画で撮影すればよかった・・・。