大谷石の世界を見に行ってきた
コウホネ巡りのついでに大谷石で知られる大谷に行ってきました。
大谷の地域に入った途端、地形が一変し、かつての採掘跡の切り立った崖が現れるので、ドライブをしていても、はっとさせられる光景です。
かつての地下の採掘跡に作られた大谷資料館が人気と聞いていたので、一度行きたいと思っていました。
坑内は気温12度で真夏には最適。
ひんやりした空間をうまくライトアップしていて、幻想的な雰囲気を出していました。
採掘の際のノミの痕、鋸の痕が芸術のようです。
外の熱気がもやとなっています。外との気温差は20度・・・
資料館近くに坂東札所の一つである大谷寺があります。
日本最古の石仏ということで、どういうものかと思っていたら、本堂が石仏の本尊を背に建てられており、敦煌莫高窟の雰囲気でもあります。
さらに本堂左手の建物の中にも、石仏(摩崖仏)がいくつも彫られています。
本尊である千手観音菩薩立像。表情はすでに崩れてしまっているようですが、とても風格のある仏像で、かなり印象に残りました。こんな素晴らしい石仏が関東にあったとは知りませんでした。
大谷寺の近くには、崖をうまく利用して彫られた平和観音がありました。見上げるような巨大な観音様の後ろに会談で登れるようになっていて、周囲の風景を眺めることができました。
金銀銅を採掘したわけでもなく、石材だけでここまでの規模で採掘されていたとは、全く知らなかったので、なかなか面白いところでした。