終戦の日を東京で迎えること
8月15日、コロナによる感染症拡大の影響で、本来であれば帰省している時期、東京にいることとなりました。
奇しくも終戦から75年、3/4世紀となる日。
一度も訪れたことがない慰霊施設に行ってみようと、千鳥ヶ淵戦没者墓苑に向かうことにしました。
靖国神社の喧騒も見ておこうと、飯田橋から靖国神社前へ。案の定多くの人が列を作っていました。
驚いたのは、年配の方ではなく、若い方や家族連れが多いということ。おそらく3~40分は待つことになるのでしょうが、皆さんきちんと距離を取った形で列を作り、産廃の順番を待っていました。
特に街宣なども聞こえてこず、何かのイベントのような空気が流れています。
朝が早かったということもあると思いますが、本来の神社のあるべき姿というのはこういうことかと思います。この後政治家や思想を持った人たちが多くやってきたようにネットニュースなどで見ましたが、こういう場を主張として使うことをやめるようになれば、これまで敬遠している人もお参りに来るようになるのではないかと思いました。
参拝はしないので、列のわきから拝殿を見に鳥居のところまで行って戻ってきました。かなりの暑さなので、これから昼にかけて並ぶのは大変だろうなと思いながら、靖国神社を後にしました。
目的の千鳥ヶ淵墓苑のそばは、セミの声がひときわ騒がしいだけで、割と静かな雰囲気でした。
警察官、SPの姿が多いのは、この後首相などが参拝されるからでしょう。
これまた暑い中ご苦労様です・・・
宗派を問わない慰霊施設ということで、この時間帯は日蓮宗の慰霊祭が行われていました。靖国神社の人混みとは打って変わって、人も少なく、参拝するのにはこちらこそ向いているようです。
帰り道、街宣車が集まり始め、大音量での主張も聞こえてきました。
戦没者への哀悼を表するという日や場所が、主張の場所になっているのが、やはり非常に残念です。
近しい親族などには幸い戦没者がいないことから、これまでもこれからも、毎年のように参拝しようという風にはきっとならないと思いますが、こういうところに一度は訪れて、戦争のことを個人として考えるというのもよい体験だと思います。