アンフォラのつぼ

花鳥風月の写真とクラシック音楽(特に小澤征爾)を追いかけています。

高野山

昨年末から、震災直前に旅行した記録を、思い出しながらアップしています。
和歌山から高野山へとドライブした前回の記事の続きで、
今回は高野山の山上伽藍を歩きます。
 
2011年3月5日(土)
 
ドライブで高野山の大門まで到着。
いきなり山道の果ての壮麗な建物に驚いた。
これまで地図でしか見ていなかったので、山の上の街のイメージが全く湧いていなかったのですが、本当にひとつの町があって、寺域というのがはっきりせず、大きな寺の中に民家が存在している、言ってみればフランスの孤島修道院モン・サン・ミシェルみたいな感じがしました。
 
まずは、宿泊先の無量光院に車を停め、町を歩き始めます。
 
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まずは高野山全体が金剛峯寺の境内ということになるのですが、その中心の総本山金剛峯寺に向かいます。
大きな建物ですが、何度も火災にあっており、それほど古いものではないようです。
屋根の上には雨水をためる桶があり、これは火事の時に屋根をぬらすものだそうです。
 
内部城郭のように大きな広間がいくつも並んでいます。
美しいふすま絵も見られました。
 
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新別殿ではお茶のご接待をいただけます。
お菓子が美味しくてびっくり。
 
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蟠龍庭というお庭がひろがっています。
こちらは新しいお庭だそうです。
 
総本山金剛峯寺を出て、西に連なる壇上伽藍へ。
 
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多宝塔や御堂が連なるその中央に、奥に見えている根本大塔がそびえます。
しんしんとする寒さと伽藍の雰囲気が、実に神聖な雰囲気です。
言い方が違うかもしれませんが、お寺と言うよりも、神社のようなすがすがしさが感じられました。
 
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木立に囲まれた西塔。
お坊さんが祈りをささげていました。
 
壇上伽藍を出て、次は最奥部にある最も神聖な場所、奥の院へ向かいます。
バスで移動して、中の橋へ。
そこから歩き始めます。
 
参道の左右には個人、企業の墓地、慰霊碑などが立ち並んでいます。
さすがに聖地とは言え、一人で歩くのはちょっとはばかられるかも。
 
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参道の脇には、戦国大名などの歴史的人物の墓石がいくつも並んでいます。
これらを巡る人たちもいるようです。
 
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最奥部にある弘法大師御廟。
ここから先は最も聖なる場所とされていて、撮影はできません。
静寂の時が流れる、静謐な場所でした。
 
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高野山の山上の街なみです。
この通りが壇上伽藍から奥の院を結ぶメインの通りで、お土産店や仏具店などが並んでいました。
ここを奥の院から歩きながら戻りました。
 
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こちらが宿泊させていただいた無量光院です。
仕事でお話しさせていただいた俳人の方に教えていただきました。
 
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夕食の精進料理です。
部屋で食べることができます。
淡白ながらとても美味しいお料理でした。
 
ようやく1日目が終わりです。
1日だけで3投稿分もかけてしまいました。
翌日は朝から高野山をもう少し歩きます。