東日本大震災・原子力災害伝承館に行ってみた
休みを利用して、福島県双葉町に先月完成した「東日本大震災・原子力災害伝承館」に行ってきました。
かつてどういう集落だったのか、全く思い出せません。
浪江町請戸から川を挟んだ南側の海沿いの広い空き地を利用して作られています。
もちろん空き地は津波災害によるものでしょう。
中はとてもきれいで、展示は多くの動画や模型などを利用して、災害を説明していますが、ちょっと内容がすっと入ってくる感じではなく、かなりじっくり見ないと全体像が見えないようになっている気がしました。
ストレスなどへの配慮は必要ですが、展示方法や構成については、子供たちにもより分かりやすい展示を目指す必要があるように思います。
屋上に出ると、海が望め、南側には中間貯蔵施設が眺められます。
10年前にはこんなに広々とした場所ではなかったのに、という思いがよぎります。
この芝の上には、自動芝刈り機が動いていました。
この被災エリアを、AIやロボットの拠点にするように動いているんだそうです。素晴らしい試みだと思いました。
まだまだ工事が続く請戸地区には、震災遺構として学校が残されています。
いまはまだ立ち入り禁止ですが、もしかするとなんらかの公開をしていくのかもしれません。
双葉町や浪江町の津波の浸水エリアは、完全に何もなくなってしまいました。でもここから何かが始まりそうな気がしました。
とはいえ、もともとが大きな町であったわけではないので、エリアの特性に合った構想が作られていくことを期待したいと思います。