アンフォラのつぼ

花鳥風月の写真とクラシック音楽(特に小澤征爾)を追いかけています。

【シリア旅行記】第5日 アレッポ

 
2010年6月2日(水)
アレッポでは、旧市街にある古い民家を改造したホテル「ダールハラビア」に宿泊。
そろそろお腹の調子が悪くなってきたころです。
このホテルは民家だっただけあって、すべての部屋の広さが違うようです。
私たちの泊まった部屋は小さいながらも、伝統的な絨毯などが敷かれていて雰囲気がありました。
冷房付きなのもありがたかったです。
朝食はぶどう棚のきれいなホテルの2階でパンとジャムと紅茶のみ。
これは痩せられるぞ、という予感。
 
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8:30にホテルを出発。まずは旧市街のスークを歩きます。
まだまだあいている店は少なく、静かなスークです。
それでも香辛料の香りなどがして、古い石造りの屋根などが、
世界最古の都市のひとつであるアレッポの歴史を物語っているようです。
 
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スークを抜け、アレッポ城へ。
四方を深い濠に囲まれた小高い丘で、紀元前16世紀にはすでに神殿が築かれていたそうです。
 
 
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難攻不落の城塞としても有名だそうで、
周りをめぐる深い濠に一つだけ橋がかかっており、
そこが城への入り口です。
的に攻め込まれないよう、狭い縄文や曲がりくねった道筋など
工夫が凝らされています。
 
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城の中には、イスラム王朝時代の宮殿やモスクの跡が残っています。
 
 
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アレッポで最も高いところでもあることから、眺めが抜群です。
アレッポは茶色の町でした。
 
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アレッポ城から旧市街へと戻ります。
ハーンと呼ばれる隊商宿(キャラバン沙良井)が今も残っています。
中庭にはラクダをつなぎ、2階に宿をとったそうです。
まさにシルクロードの街です。
 
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ダマスカスのウマイヤドモスクに遅れること数年という、大モスク。
このモスクが、その後のモスクの典型となったとされています。
異教徒にも開放されていますが、女性は専用の服を着なくてはなりません。
 
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キリスト教地区へと歩いてきました。
これはアルメニア正教の大聖堂です。
商都市として栄えただけあって、宗教的にもいろいろなものが複雑に存在しています。
近くにはギリシャ正教の教会もあります。
 
 
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キリスト教地区では、こういった聖堂や教会だけでなく、街の雰囲気もヨーロッパ風で、
旧市街とは雰囲気がまるで違います。
 
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旧市街のスークへと戻ると、すでに多くの人で賑わっていました。
ダマスカスのスークよりも道幅が狭く、
いかにも古くからのスークの雰囲気があります。
アラブの世界へとさまよいこんだ感じで、とても印象的です。
 
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歩いている人もいろいろな服装でをしています。
部族の違いなのでしょうか。
 
旧市街を散策した後、ホテルへと戻り、
荷物をまとめてダマスカスへと帰ります。
 
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ダマスカスまでは4時間の道のり。
バスではなかなか長い行程です。
腰が痛くなってしまいました。
冷房の効きすぎもあるかもしれません。
 
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ダマスカスへ戻り、ヒジャーズ駅の前にあるオリエントパレスホテルに泊まることにしました。
窓からは旧約聖書の中で、世界最初の殺人事件が起きたとされるカシオン山の夜景がきれいでした。
 
明日からはダマスカスを起点として旅をします。